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色仕掛け作戦3
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「体を使って誘って。しかも蒼先輩まで引き合いに出して…」
軽蔑した顔
でもその通りで、俺は恥ずかしくなる
「…でも、俺は…。ただ…」
意識して欲しい
ただ、それだけだったのに
「体を使って誘うのは、止めろって言っただろ。1度慈恩さんに見逃してもらってんのに」
俺が、簡単にベッドに誘ってると思ってるんだ
仁にだけに、触って欲しかったのに…
他の人にも同じ事をしてると思われてる
仁は俺を、そういう風に見てたのか
父親に抱かれて
誰にでも体を許すようになった、節操なし馬鹿な子供と
『綺麗な蒼先輩とは違うんだよ』
そう、言われてるみたいだった。
「そうやって誘うなんて、自分を低めるだけだ。そんな事するな」
仁は淡々と冷蔵庫に食材を詰めていく。
こちらに視線を移す事も無い
俺なんて、見ない
痛いな、俺
最低だな
どうやって好きになってもらえるか、分からないからって仁が嫌がることをした
バカだ
「…に、2度と、しないよ」
「そうしてくれ。」
仁に好きになってほしい
それだけの事だけで、突っ走った
でも、最初から相手されてない
10歳も歳が違うから?
違う、俺だからだ。
父さんに抱かれてた時点で、俺は仁の恋愛の対象にならないんだ
「…でもさ。こういうの、興奮しない?」
でも、滑りでたのは自分でも思わない言葉
どうしてこういうことしか、言えないんだろう。
また仁に嫌われるだけなのに…
でも、わからないんだ
どうしたら、仁が俺を見てくれるのか。
「はぁ?」
仁の手を掴み、ワイシャツの下から太ももを撫でさせる。
ぞわぞわとした興奮が、頭を支配していく
「春斗、お前…」
「っん…」
付け根に、手が来ると
腰が動いてしまう
自分でも思うよ
淫乱の節操なしだって
いつか、父さんも言ってたもんな
「…春斗、止めろ」
睨みつけられて
胸の痛みが増していく
やっぱり。
父さんが触った俺を、触るのは嫌なんだ
仁は汚くないと、言ってくれたけど
そんな事言ったって
生理的な気持ち悪さとか、あるだろうし
「っ!!ご、ごめん!」
はっと気がつく。
俺はそんな風に悪く思い込む。
仁が、醜く変化してしまう
そんな風に仁は思わないだろうに
俺はそうやって皆を醜いように、悪い人のように、してしまう
「春斗?どうした。顔色が…」
「大丈夫、平気だから!俺、風呂入ってくる!!」
汚れてる
俺は心まで汚れてる
洗わなきゃ
いっぱい、いっぱい
洗わなきゃ
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