アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
純情6
-
「…春斗、顔にゴミついてる」
「へっ!!」
目を開けると、仁がニヤリと笑ってて
「な、な、なん…」
そのまま手を握られて
掌にキスされる
ちゅっと、軽く音を立てて
それだけなのに
頭の中は沸騰していく
「大人のキスは、ダメ。」
企むような笑み
ずるい
超、かっこいい
耐えられない
大人の余裕?
俺が持ってないものを出してきやがって。
そのままパタリと後ろに倒れる
「キスしたいのか?」
笑いながら、聞かれる
キス、したいけど
あんな風に、大人エロく言われたら
「じ、次回に繰越で…」
「そっか。なら買い物でも、いくか?」
「…はい」
頭を優しく叩かれて、着替え始める仁
俺は天井を見つめる
キスする雰囲気に、したのは自分だけど
あんな風に返されるとは…
「お、大人のキスって…」
ディープだよな
あの時みたいな、やつだよな…
食われちゃう、みたいな、深いやつ
「だめかもっ、超恥ずかし…イッ!!」
コロコロ、左右に転がると
足の小指をテーブルの角にぶつける
「何してんの、春斗?」
「イタイ…」
地味に痛い…
「ほら、遊んでないで用意しろよ」
遊んでないのに。
あーあ
上手くいかない
それに、少しだけ違和感がある。
キス、口にするの誤魔化されたような
上手くはぐらかされたような
「やめよ」
だめだ
マイナス思考になるのはやめよう。
そんな風に思ってもいいことないし…
「仁、お出かけしよう!」
別に急ぐことないよな
これからは一緒にいてもいいんだから…
そうだよ、付き合ってるなら
別に、焦る事ない
好き
そんな言葉が無くても、大丈夫だよ
付き合ってる…から
でも、どうしてかな
ちょっとだけ、不安なんだよな
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
123 / 267