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陽だまりのような2by栗橋
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「そういやさ、最近吉見先輩が右手に結婚指輪してるんだよな。ついに先輩も結婚かねぇ」
心臓が止まるかと思った
「ま、まさか…何で右手に?」
「さぁ?聞いたら、籍も入れないし、恥ずかしいから右手に着けてんだとー。
なんか複雑らしいけど、顔が本当に幸せそうだった」
並木さんと、お揃いなんだろうな
蒼先輩は、不安症だ。
自分に自信が無いから、ちょっとしたことで落ち込む。
『結婚』という言葉は、物凄く都合のいい縄だ
「いいよなぁ〜。大事な人がいれば働くのも苦じゃねーし?」
本当に、その通りだ
この前は喧嘩していたけど、実際はあの2人は物凄く仲がいい。
お互い引くとこと、押すとこを弁えて
思い合って、気遣いあって
相思相愛ってあぁ言うことをいうんだな
「お、おい、栗橋…顔がこえーよ」
暗い思いが渦巻く
幸せになって欲しいと思ってたけど
それをまざまざと見せつけられると、腹がたつ
「……帰る」
「へっ?な、どうしたんだよ」
帰ろう
「午後、客いねーし。風邪って言っといて」
「く、栗橋ぃ!!」
ノルマも、怒られるのも、別にいい
けど
蒼先輩の事は…嫌だ。
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