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陽だまりのような5by栗橋
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「それにな、昔よく行ったんだ…家族で。」
「…そう、か」
「父さんも母さんも、笑顔だったんだ!!きっと綺麗なものを見ると、笑顔になれるのかなって…思うんだ。」
頭を優しく叩けば、春斗は頬を赤らめていく
「…もし、父さんと母さんが仲直りしたら、またそんな風になれるかなぁ」
叶わないと知ってながら、春斗はそうやって希望を口にする
父親にされた事を、許す前提で話をして
本当に春斗は良い子だ。
「どうだろうな。その時は、夫婦二人であま〜い生活を送ってるかもよ?」
「えー、俺はぁ!?」
「お前は独立だな!居酒屋には働き手が必要なんだからさ」
「うっ!…それはどっちを優先すべきなんだ!?」
真剣に悩む春斗を、夕陽が照らす
暖かくて、優しい存在
陽だまりのような、包んでくれる子
『お前が落ちる方に賭ける』
慈恩さん
俺は春斗には恋をしない
大事で、可愛いから
大切で、愛おしいから
だからこそ
思いが強くなるほど、春斗と恋愛してはいけないと思う
男同士の道を、この子には歩ませない
絶対に、普通の幸せを掴ませてやるんだ
そして、もう二度と…
悲しい思いをさせない
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