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疑惑4by佐知
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「つまり…あなたは春斗くんが可哀想で付き合った訳ね。」
「…ごめん。」
それって…つまり…
同情って事?
春斗の事を考えて?
同情して付き合ったのか?
春斗は、あんたが好きで
いっぱい悩んで、背伸びして
好きになってもらおうって、必死だったのに
春斗は、あんたの事、本気で好きなのに!
「春斗君の気持ちが、重く感じてるんでしょう?いくら一過性のものとしても、あの子は本気でしょうに」
「…すぐに、飽きるさ。子供なんて、そんなもんだろ?」
なんだよ。
なんだよ、それ?
子供だから、本気にしてないのか?
子供だって、本気で恋をするのに
怒りで、拳を強く握った。
「春斗君の事、考えるなら今すぐ別れるべきだわ。仁太に気持ちがないのに、付き合ってるなんて知られたら…」
気持ちが、ない
関係が進まないって、そういう事か
好きでもないのに、付き合ってるのか?
そんなの
春斗の気持ちを弄んでるのと一緒だ
俺はそっと、ドアから離れた
「信じ、らんねぇっ!!」
俺は春斗が気になる。
大切な親友で、それ以上だ。
好きだって気持ちが伝わらない辛さは
俺だってよく分かってる
だからこそ、許せない
春斗の本気を、あいつは相手にもしてない
許せない
俺が、全てを解決してやる。
春斗をあいつから、引き離すんだ。
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