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2人きりで2
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テーブルに料理も並べて
プレゼントも用意した
時計の針は20時30分
やっぱり、今日も遅いのかな?
夜遅くになっちゃうのかな?
待つのは、大丈夫
でも、本当に帰ってきてくれるのかな?
最近、避けられてる気がするし
もしかしたら…
不安が頭の中を支配して
でも、帰って来てくれるって望みを捨てられなくて
「喜んでくれると、いいな」
笑って、頭を撫でてくれたら
幸せで、死んじゃうかも。
なんて…
また我儘言ってるよな
まず、帰って来てくれないかも
1人で待つのかな?
じわりと弱気が涙で出てくる
「っ…大丈夫、だ」
ぐすぐすと、鼻がつまり始めた頃
ガチャと音がして、扉が開く
「ただ…うぉっ!!」
仁の姿を見つけて、心臓が舞い上がる
仁だ
仁だ!
帰ってきてくれた!
もしかしら、帰ってこないかもって
思ってた
避けられてるかもって、思ってたから
飛びついて
ぎゅうっと、抱きつくとあったかくて
泣きたくなるほど
嬉しい
「どうした?春斗」
「なんでも、ない!!なんでもないんだ」
仁が帰ってきた。
俺といてくれるんだ
お誕生日おめでとうって言ってもいいんだ!
「変な奴…ってか、ご飯、超豪華だな。なんかいい事あったのか?」
自分の誕生日さえ、忘れてるなんて
鈍い仁らしいな
「うん!いい事なんだ!」
「???そうか。よく、わからないけど」
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