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負けたくない
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蒼さん、鶴瀬さん
俺、仁
お互い向かい合って座る
「本当、うまいなっ!!この料理!春斗くん、凄いなぁっ!」
鶴瀬さんは喋り倒し
「だろ?春斗はなんでも上手なんだよ」
仁は、自慢気だ。
嬉しい…
こんな些細な事が
「うん、美味しい、ね。」
つい、睨めば
蒼さんは困ったように、笑ってる
量をたくさん作っておいたけど
仁が食べると思って楽しみにしてたのに。
よりにもよって、蒼さんに?
「春斗くん、料理上手だね。俺は全然ダメなんだ。」
照れたように、言われて
ちょっと優越感
「蒼先輩、職員旅行の時、ゲテモノ作ってましたよね」
くすくすと仁が笑えば
「うるせーよ!レシピ通りに作ったんだ」
「えー…あれで、ですか?」
「美味くはなかったけど、不味くもなかったろ!?」
「つーか、味しなかったよな?」
「うん。しなかった。味ないから、味覚おかしくなったのかと思ったな!」
「お前ら…」
3人で笑って
俺が、知らない仁を見てるみたいだった。
蒼さん達が対等として扱われてるから
仁もどこかリラックスしてる気がして
俺といる時は、こんな顔…しない
会話を楽しんでる、そんな感じ
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