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負けたくない2
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お酒を飲む3人に
俺はジュース
酒が進むにつれて、みんな陽気になって
仕事の話
遊びの話
仁も…楽しそうで
俺はひたすら、ご飯を食べた。
だって、話に混ざれないから
まるで盗聴してるみたいだな
仲間に入れられてないのに
勝手に話を聞いちゃってる
「そういや、営業の先輩が、栗橋は俺たちより企画の吉見に懐くって、ヤキモチ焼いてたぞ!」
「別にそういう訳じゃないっーの。ってかなんだよ、ヤキモチって…」
仁が笑う
蒼さんに、懐く?
あの、大人っぽい仁が?
また、俺の知らない仁だ
俺の前では、大人で余裕で
でも、蒼さんの前では
甘えたり…してるんだ
喉が詰まったように、苦しい
食べ物を食べても、味がしなくなる
「そーいや、蒼先輩。結婚するんすよね?
相手は?なんで、籍入れないっすか!?」
「えっ…あの」
苦笑いする蒼さんに、イライラした。
「どんな、人なんですか?」
つい、詰め寄るように聞いてしまう
「えっと…その…かっこ、いいよ」
真っ赤になっていく蒼さん
「かっこいい女っすか?意外です!!」
鶴瀬さんが興奮する。
「うーんと…」
言いづらそう。
なんなんだよ、はっきり言えよ
結婚するなら、はっきりしろ
「仕事は何してるんですか?」
あんたがはっきりしないから
仁だってずっと忘れられないんだ
「あぇっ…」
「何歳で、どこの人で、どうやって出会ったんですか?いつ付き合っ…」
「春斗。」
仁に怒ったように遮られる
蒼さんは、やっぱり苦笑いしてて
「詮索しすぎだ」
「ごめん、なさい。」
庇うんだ。
俺より、蒼さんを
「俺、ケーキ、用意してくる」
やっぱり俺は蒼さんより、下なんだ
悲しくなってきて
もう、ここに居たくない
居場所、ない
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