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押し潰される心4R18
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好き、じゃない
母さんも俺を好きじゃない
「…春は、嫌われてるね。」
嫌われてる
「母さんにも、俺にも、あー、あの男にも。
好かれてなんか、無いんだね」
みんな、俺の事、嫌い…
俺を好きになる人はいない
あんなに優しい仁に嫌われるなんて
俺がおかしいからだ。
「春斗は、醜いね。苦しそうな顔も、こうやって入れられて喜んでる顔も…気持ち悪い」
父さんは、俺を傷つけようとしてる
ワザとやってる事だと、分かってる
分かっていても
何もかもがまやかしだったと分かった今は
何を言われても、心に刺さっていく
「どう、して…好きじゃ無いのに、抱くの?」
にやにやと、父さんは笑う
「お前が嫌い、だからお前がどうなっても構わない。俺に迷惑をかけるな。生きていたいなら、俺の言う通りにしろ。」
ひゅっと、変な呼吸が溢れてしまう
俺が、悪いやつで
役立たずで
誰からも好かれないような人間だから
こんな、風にされるんだ
「春っ!!」
「っぅあっ!!!」
ぎっしりと埋め込まれた楔
抜けることの無いように、隙間なく
痛い
けど、これは全部、俺のせい
何をされても、文句は言えない
だって俺は悪い奴で、汚くて、醜い
誰からも、煙たがられる
そんな、生きてる価値のない、奴なんだから
でも、死にたくない
まだ、生きてたい
こんな惨め人間なのに
死ぬのは怖いよ
父さんの言う通りにすればいいんだ
そうすれば、まだ許してくれる
こうやって…生きていけば
『春斗ー!』
記憶の中の仁は、笑った
助けて。
仁と一緒にいたい
生きてずっと、ずっと…
本心が叫ぶ
でも、わかってるよ
最初から
手を伸ばしてはいけないものだった。
仁は、誰からも愛される
俺は、誰からも嫌われる
父さんのために、いっぱい尽くさなきゃ
追い出されないように、言う事聞かなきゃ
帰る場所なんて、もう
ないんだから
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