アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
ハプニングは唐突に
-
「じゃあ痛くても我慢出来るんだ?」
「出来る……っ……頑張るもん……」
「何もしてない今でも泣いてるのに? 泣き虫な癖に我慢出来るのか?」
「だ……って……我慢しなきゃ……っ! 直輝に嫌われるもん……だから……だからぁ……っ!」
プルプルと震えて耐えていた祥が
うわーんと大きな声を上げてとうとう泣き出す
子供みたいにポロポロと涙を零して俺のシャツを握ったまま片手では必死に涙を拭いていた
「嫌だよぉ……っ、意地悪してごめんなさいぃ」
「……」
「嫌いにならないれ……っ、痛いの我慢すうからぁ……っ」
ヒックヒックと嗚咽を零しながら
祥が必死に話す
泣いたままじゃ上手く喋れないのか
舌っ足らずになったまま俺に抱きついてきた
「なお……っ嫌らぁ……なんか言って……うぅっ」
「……」
「なお……っぐす、ごめ、らさい……っ好き大好きなの……っ」
シャツをギュッと握ったまま
祥がいやいやと首をふる
あんな子供騙しみたいな脅しで
こんなに泣いちゃう祥が可愛くて堪らない
クスクス笑いながら涙で濡れている目元をペロっと舐めるとチュッと軽くキスをした
「ちゃんと素直になったから痛いことはしないよ」
「ヒック……っう……ほんろ……? ほんろに?」
「いい子は嫌わないって言っただろ?」
「んっ……いい子? 俺、もう悪い子じゃない……?」
不安そうに見上げる祥の頭を撫でて笑いかける
真っ赤になってる唇に触れると
そっとキスをした
「ふ……っ?! んぅっ、んー……っ……ふぁ……っんぅ」
そのまま後ろへ押し倒してベルトを片手で持つ
空いた手で祥の両手首を頭上で纏めるとベルトで拘束した後ベットヘッドへと繋いだ
「んぁっ! あ、っん……なお……もっと、ちゅー……」
「ちゃんと言う事聞けた時だけキスしてやるよ」
「……っケチ」
「口答え?」
「ヒィっ?! あ! やぁっ……、いたっい! やらっやらぁっ!」
触っていないのにピンと赤く尖っている乳首をぎゅうっと摘む
それからグイグイと上に引っ張り上げれば痛みを和らげようと胸が反り上がってきた
「痛ぃっ……! ごめ、らさっ……反抗しませんっ離ひてっ!」
「次また言ったら本当に痛い事するよ」
「っぐす……ごめなさ……っ」
パッと手を離すと祥が体を丸める
白のシャツだけを羽織ったままの体は一層華奢な体を細く見せた
ゾクリと嗜虐心が芽生える
好きだから故に破壊欲が出るのは何故なのか
噛み付きたくなるしほんの少し虐めたくもなる
欲望のまま祥を抱いたらきっと
細くて何でもかんでも人を否定しないままに受け入れるアイツが壊れそうで
いつもいつも何処か歯止めを効かせていた
壊さないように壊れないように
ふぅと深呼吸をして欲望を打ち消す
黒のTシャツを脱ぎ捨てて戻ろうとした時耳を疑った
「……爽さんなら……ちゅーしてくれた」
拗ねてる時の声で
腕に顔を埋めながら祥が小さく呟く
だけどしっかり耳に届いた名前が
頭の中でグルグルと回る
「祥、今日の飲み会爽も来たのか?」
「……来たよ、らって爽さんが俺のこと誘ったんらもん」
「何もしてないよな?」
「何もって?」
不思議そうな顔して祥がこっちを見ている
暴れ回って酔いが回ったのか
何処か頼りない顔している
「爽ならキスしてくれるって今言っただろ?」
「言ったよ! 爽さん沢山キスしてくれるもーん! 直輝とは違うんらよ〜」
「……キスしたのか?」
「え? ふ、ふふっ、俺と爽さんらけの秘密らから教えない〜」
子供みたいに楽しそうに笑ってる祥の元へ行って仰向けの体を横に向ける
着ているワイシャツを肩まで持ち上げると
案の定想像していた場所にキスマークが幾つも散りばめられていた
「直輝っくすぐったいよ〜」
「……」
爽が抱くと必ず肩甲骨にキスマークを残す
バックでした時に浮き出るそこが好きだからとかそんな事淡々とずっと前に聞かされた
そこにキスマークがあるって事は祥も?
いや、まさかそんな事あるわけない
祥が他の誰かと自ら寝るなんて事するわけがない
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
186 / 507