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*おまけ*
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ピッ ピッ ピッピッピッ
「はぁー、ぜんっぜん面白くねー」
テレビのチャンネルを変えるのにもいい加減飽きた
2日狭い部屋に居るだけで
相当ストレスが溜まる
クラブ行きたいし
チヤホヤされたいし
とにかくセックスしたい
なのに何でこんな楽しい夜の時間に
一人で広い部屋に篭ってるかって
ほんの少しおいたが過ぎたから
俺が出会った中で1番怒らせたくないし
怒らせちゃならない相手を怒らせてしまった……
天使直輝、とかいう同じ事務所の後輩をだ
「あー、もうツイてねぇな」
天使とかふざけた苗字しちゃってさ
どこが天使だよ
あいつを怒らせたらただでは居られないっての
それなのに世渡り上手なあいつは
キャー、天使〜なんてチヤホヤされちゃってさ
俺の方が絶対、絶対絶対!かっこいいのに
……まあ直輝の方が色っぽいし
背もほんのちょっと高いけど
だからって俺もかっこいいし
爽やか代表だし女の子の扱いもうまいし
抱かれたい男3位だったし
……違う違う!
俺と直輝のどんぐりの背比べなんて
どうでもいいんだ
怒らせた直輝をどう鎮めるか
それが今1番俺にとって大事なことだ
空いたグラスにウイスキーをついで
ロックで飲み干す
胃の中に流れ混む酒がカァッと熱を訴えた
空っぽになったグラスにまた注いで
そしてもう一度飲み干す
何時から酒を飲んでいたっけ
もういい加減頭がふわふわしてきた
めんどくせ
俺だけが悪いわけじゃないし
最悪、祥君には悪いけど既成事実にしちゃおっかな〜
そう、企んでいた時家のインターホンが鳴った
「……誰ー?」
面倒臭いな
俺は今一人で、寂しく飲んでるっつーの!
部屋の中から返事したって
防音の最高な部屋じゃ外には聞こえない
ちょうど酒も回って気分がいいんだ
外の空気に触れて酔いが醒めるのは惜しい
このまま眠っちゃおう
そう、思ってソファに横になった時
目を閉じた顔に影ができた
「んー? なんだ、電気消えた?」
「おはよう」
「あー、おはよう。 何でいるんだよ直輝」
「話があるって言っただろ?」
「そっか、そうだったな。 話しな、話……っ! えっ?!」
じわじわと酔いが引いていく
ガバリと勢いよく体を起こすと
ソファの背もたれから俺をのぞき込む直輝が残酷な程に甘い笑顔で見下ろしていた
「なっ、直輝……!」
「ん? どうした、幽霊でも見たような顔しちゃってさ」
「だだ、だって……!」
「なんだよ、俺達親友だろ? そーう君」
「〜〜っ!」
や、やばい
本気でやばい!
腹を空かせた上に
かなり機嫌が悪いライオンの檻に
布一枚纏わずに放り込まれた気分
それも手にお高い生肉ぶら下げて
「てかお前どうやって入ったんだよ!」
「社長からちゃんと借りてきた」
「ど、どうせまた上手く言っての間違いだろ!」
「残念だけどお前より俺の方を信頼してるあのおっさんは」
「〜〜っ!」
そろりと立ち上がってソファから離れる
ニコニコ笑っている直輝から距離を取るとリビングを飛び出そうと扉めがけて駆け出した
けど、酔ってる俺は千鳥足なわけで
安易に直輝のでかい体にドアを塞がれた挙句諦めも悪い俺はドンッなんて大きな音を立ててドラマみたいに男に壁と挟まれてしまった
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