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*おまけ*
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西隆寺 爽、22歳のスーパーモデル
父親はかの有名な俳優で
息子の俺もモテモテで期待の星……
な、俺が何が悲しくて
男に、ましてや糞生意気後輩に壁ドンなんてされなきゃならない
「な、直輝……」
「ん?」
「この体制はどうよ?」
「胸糞悪い」
「だよな、俺もだ。 だから離してくれない?」
「それは出来ない」
ニコリ、笑顔で直輝が見下ろす
俺だって背が高いのに
俺を余裕で見下ろしちゃってさ
いつも余裕綽々で自信満々で
ほんの少し直輝をぎゃふんって言わせたかったんだ
だからお酒飲んで寝ちゃってる祥君少し拝借して肩甲骨に、ちょっといたずらを
いたずらしてる間なんか凄く
祥君色っぽい声出すし寝顔なんて可愛いし
体も細いしムラッとしたわけで
そんな中、祥君寝言で「直輝ぃ」なんて
甘えた声出すから男として独占欲?
何ていうの、そういう支配欲的なの煽られちゃってちょっと、キスも、した……
確かに悪かったけど!
でも直輝がいっつも俺をコケにするのが元はと言えば悪いんだ
なんて事を言ってみろ
その場でここが殺人事件の現場になってしまう
俺の大事な家を血みどろにしてたまるか……
「そ、それで話って」
「祥にしたこと認めるよな?」
「……」
ドンッ
チラリと視線を逸らした時
耳の横から物凄い音がした
ビクッと肩を震わせて恐る恐る見上げると
直輝が壁を殴った音みたいで
もう、本当怖過ぎる……
「目、逸らすな」
「はい……」
「それで、キスマークを付けたのは俺への当てつけか?」
「……はい」
「へえ〜、手出すなって言ったよな?」
「だ、だって……」
「ハタチ超えた男がだってとか言うな」
「……だって! 直輝俺のこといつもコケにするのが悪いんじゃねーか!」
「だから?」
「だ、だからって……!」
「それと祥は関係ないだろ?」
「……はい、仰るとおりで」
「……はぁ。 それと何した?」
「いや、何も」
「お前がそれで済むわけないだろ? 早く言った方がまだ優しくしてやる」
「……っ、……す」
「なに?」
「き、キスを……1度……」
「……」
ああ言ってしまった……
言ってしまったよ!
もう俺に逃げ道なんてない
なんで素直に言うかな俺のバカ!
シン、と静まり返った沈黙が
俺の精神をすり減らしていく
煮るなり焼くなり好きにしろ!
そう、思った時直輝に両手首を拘束されて壁に貼り付けられた
ギョッとして驚いてる間に
ムギュっと顎を掴まれて上に向かされた時
唇になにか柔らかいものが押し付けられた
「んむ?!」
目が白黒する
直輝の顔がめっちゃくちゃ近くて
うわぁ睫毛長いなコイツ……
じゃなくて!
唇に、唇に……
直輝の唇が押し付けられてる……!
あ、意外と柔らかい
てか凄い柔らかい
それになんか、いい匂いする……
「んっ、んーっ! ふ……ふぁ……っ!」
「どうした? 反抗しないのか?」
「し、してるだろ!」
「甘い声しか出てなかったけど?」
「そんな訳あるか!」
「ふーん」
「て、てかお前! なんでキスなんか……」
「馬鹿か? お前のことが好きとかそんな事考えてるなら病院すすめてやるよ」
「じゃあ……何のために」
「祥とキスしたんだろ? これでおあいこな。 今のでチャラにしてやる」
「……」
なんだよそれ……
いくら大事な幼馴染みだからって
ここまでするか……?
俺への嫌がらせだとしても
こんなやり方してくるとはやっぱり怒らせたくないやつだ
そんな事悶々と考えていたら
怪しむように直輝が見下ろしてくる
真剣に見下ろしてくるもんだから
無駄に意識してしまうし視線が逸らせなくて
ドクドクと五月蝿い鼓動が苦しい
それに俺は今
男と……男とキスをしてしまった!
ましてや俺よりも背が高くてかっこいいやつに
女の子大好きなこの俺が……
「この膨らみはなんだよ?」
「えっ?!」
ぐりぐり、足を割って入ってきた直輝の膝が俺の股間を刺激する
嘘だろと思って見下ろした先には
微かに膨らみだした俺の息子
息子なだけあって俺にそっくりで馬鹿なんだな
うんうん、きっと馬鹿なんだ
じゃなきゃなんで勃起してるんだよこのバカ息子ッ!
「や、やめろ! 直輝笑えないぞ!」
「誰が笑わせに来たなんて言った? お前にお仕置きをしに来たんだ」
「だからって! や、め……ッア……!」
ッア、なんてそんな高い声
上擦った声が止まらない
なんかもういい匂いするし
唇柔らかいし気持ち悪い筈なのに
気持ちよくなっちゃってるし
「や、めろ……っ、直輝……駄目だって……」
「なに強請ってんだ」
「あ……ッ」
ゆさゆさ揺さぶられていた膝がピタリと止まる
もうすっかり完璧に勃起したチンコは
ズボンの中で窮屈そうに押し込まれていた
「な……んで」
「なんで? 爽男に興味があったんだろ? なら俺が相手してやるお前のケツにぶち込んで雌にしてやろうか?」
「や、やだ! 絶対嫌だ!」
「やるかどうか決めるのは俺だ。 お前じゃない」
「や、めろ! やめろってば!」
冷たい目をした直輝の手がスルスルとシャツの中に入り込む
スッ、と爪をたてて肌の上をなぞって
胸まで伸びた手はクルクルと乳輪を撫でる
ピクッピクッと体が震えて
顔がカァッと熱くなってきた
「感じてんの?」
「〜〜っ」
「やらしいね、先輩」
「直輝……ッ」
耳元で怖いほど色っぽい声を出して直輝が囁く
ハスキーで甘く掠れた声と
吐息が耳に吹きかかってゾクゾクと背中がしなった
「離せ……っ、俺が悪かったから! お願いっ」
「どうしようか。 どうして欲しい?」
「ん……っ」
どうして欲しい?なんて言いながらスルスルと今度は勃ちあがったチンコを服の上から揉みこまれる
本当にやばい
このままじゃ流されちゃいそうだ
「あっ……ああ……ッ」
「なに甘い声出してんだよ」
「だ、って……」
だって、そんな良いところばかり
触られちゃあ我慢出来ない
服の上からじゃもどかしくて
もっとしっかり触って欲しくて腰が揺れる
もう、無理……なんだよこいつ
なんでこんなにエロイんだ……
ボーッとしてきた頭がふわふわしてくる
なんでもいい
どうでもいいから早くもっと触ってくれ
「直輝……ッ」
「二度と祥に手を出すな」
「わ、かった……!」
「本当にか?」
「だ、さないっ……出さないから、だからキスしてくれ、よ……」
「ふっ」
自分から出た強請るような甘えた声に驚く
なんつー声出してんだよ俺……
心底切ないとでも言うように
直輝にキスを強請るなんて
「んっ! ん、んっ……ふ、んぁ……」
色っぽく目を細めた直輝が顎を掬ってキスをしてくれる
さっきとは違うキスにゾクゾクと興奮が高まる
あ、俺女にされちゃうかもしれない
このまま直輝に犯されて
もっと女みたいなはしたない声あげて
自分から腰を降ってビュービュー射精なんかしちゃって
もっと、もっと先の事を考えるだけでイッてしまいそうになる
もう、いいや
なんでもいい
直輝に抱かれるなら構わない――
そう、思った時急に直輝が離れた
「へ……」
「お仕置きは終わり。 これ以上は浮気になるからな」
「う、わき……?」
「祥は俺の恋人だ」
「え……! ええ?!」
「手、出すなよ?」
「待って! 待って直輝!」
淡々と服を正して落ちた鞄を直輝が拾いながらそんな驚きの事実を暴露している
え?! じゃあ直輝は祥君と付き合っていて祥君も直輝と付き合っている?!
「殴られないだけ有難いと思えよ」
「〜〜っ」
「何残念そうな顔してんだよ」
「お、まえ……っ」
「ああ、俺に抱かれてもいいなーとか思っちゃったんだ?」
「ち、ちげーよ!」
「へえ、まあ何でもいい。 お前の下半身は素直だからね」
「ふざけんな!」
「結構効いたみたいだから帰るよ。 もしまた同じ事したらこれ以上の事するから覚えといて」
「ま、待てってば!」
ヘタリと座り込んだ俺を残して
直輝がさっさと帰っていく
この温度差が正にただやり返しに来ただけって分かって悲しいだなんて奇妙な気持ちが生まれてくる
ふざけんなよバカ……
俺、直輝に抱かれてもいいって思ってた
たったキスして少し触られただけなのに
今迄の人生の中で1番興奮してた
ドクドクと心臓が五月蝿い
直輝のあの冷たい視線も
馬鹿にする話し方も
焦らすような触れ方も
甘い甘いキスの仕方も
直輝が帰ってからも全部、1つ1つ頭から離れない
いくら待っても熱の引かない体を自分で慰めても
何度も何度も熱を放っても興奮が引かない
しかもその思い返す内容が直輝に抱かれることだなんて
俺は男として終わったのかもしれない
天使のような笑顔でお仕置きをしたあいつは
悪魔よりも最低な結果を残して帰っていった
その日から直輝を見る度
体が疼くだなんてそんな
絶対に誰にも知られたくない秘密が1つ追加されたのだった
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