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甘い甘いクリスマス
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「んっ……直輝、クリスマスは?」
「そうだな、エッチは後での楽しみにするか」
「〜〜っ! バカ!」
「ふはっ、ほら立って。 用意しよう」
俺の上に乗っていた直輝が起き上がって
俺の手を引いて立たせてくれる
ちょっとだけフワフワしてる足取りで
直輝の背中を追いかけると二人で2日遅れのクリスマスをした
「これ、祥が作った?」
「うん」
「今すぐ嫁にしたい」
「よ、嫁って……!」
後日食べれそうなものだけを
選んで作っておいて良かった
もしかしてと考えて
その日しか持たないものは敢えて作らなかったんだ
作りたてじゃないし
大抵がレンジで温めたものだけど
どれも全部美味しいって笑ってくれる直輝の笑顔が見れて本当に幸せだと思う
「祥食べな」
「あっ、わ!」
「ほら、あーん」
「〜〜っ」
意識してないのか
グイッと肩を抱き寄せられて何も考えてなさそうな直輝があーんしてくる
恥ずかしくてわたわたしながら
ひと口食べると「美味しい?」なんて聞かれるから自分で作ったにも関わらず頷いてしまった
「祥、ほっぺについてる」
「え」
そう言われてどこかと手をさ迷わせていたら不意に近づいてきた直輝がペロリと舌で舐めとる
それが堪らなく恥ずかしくて
下を俯いていたらクスクス笑った直輝に抱きしめられた
「なんか今日の祥は素直で大人しいな」
「だ、だって」
「んー?」
「久しぶりに会えたし……また会えなくなるの悲しいから、沢山……あま、えたい」
「……」
ゴニョゴニョと喋ったせいなのか
直輝から反応が全くない
不安と不思議が胸に溢れて
顔を上げたらニヤニヤ頬を緩めた直輝にキスをされた
「甘えたいとか、祥から初めて聞いた」
「な、そんなこと……」
「あるよ、いつでも祥は俺にも誰にも頼らないから」
「……直輝」
「おいで、足の間座れよ」
「そ、れは」
「甘えるんだろ?」
「うう……」
クスクス楽しそうに笑ってる
直輝に引っ張られるがまま足の間に座り込む
すっぽりと間に挟まって
直輝の胸に体をあずけながら
いやってほどあーんをされてもう目が回りそうだった
「ケーキも手作り?」
「うん」
「美味そう」
「チョコ、ムースで甘いの足りなかったらかけてね」
「ふふっ、祥大好き」
「ん」
甘いのは好きだけど、
直輝に比べるとまだまだってぐらい直輝は甘党だから
念のために自分でかけられるチョコムースもつくっておいた
早速いただきますをして嬉しそうに食べる直輝を見つめて、俺も小さく一口を食べる
結構お腹はいっぱいで
苦しかったけど直輝と一緒に食べたかったからそんな事も忘れてケーキを口に運んでいた
「美味しい」
「ほんと?」
「ん、また作って」
「うん!」
美味しいって言われるとやっぱり嬉しい
気持ちが満足するとやっぱり
お腹はもっと満腹になって
半分も食べれないまま手が止まってしまった
「もう食べれない?」
「う、うん」
「無理すんな、気持ち悪くなるぞ」
「でも勿体無いから」
「うーん」
結構キツイけどまだ大丈夫かな……
そう思ってケーキに手を伸ばした時、
直輝のフォークがブスリとケーキに突き刺さった
「あ! 俺のケーキ!」
「ん? もう腹いっぱいだろ?」
「そうだけど! 食べたい!」
「ふっ、本当少食のくせに食いしん坊だな」
「うるさいっ!」
夏祭りの時もそうだったけど
言われた通りでグウの音も出ない
食べるのは大好きだし沢山食べたいけど
如何せん胃が狭いのか思うようにお腹にモノが入らなかった
「仕方ないな食べさせてやるよ」
「は?」
ムスッとした俺を見て
直輝がケーキにフォークを刺して小さく乗せるとパクンッと自分の口に含む
意味がわからないまま見上げていたら
直輝の顔が近づいてきてチュッとキスをされたまま口の中へ甘いケーキが入ってきた
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