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「ふっ、祥さんって本当に楽しませてくれるから好きですよ」
「ッ」
「もっと抵抗してくださいね。 簡単に股開かれちゃ楽しくない」
「ーーッや、めろ!」
自分達の身から出た錆だ
人目をもっと気にするべきだったのに
そうもしないで外で会っていたから
自分達が、俺が起こしたミスでの責任なら
直輝に皺寄せが行かないって言うなら
何でも出来ると思っていたのに
他の人に良いように抱かれたらもう
もう二度と、直輝の隣には戻れない
「っう、痛い……ッ!」
「このまま押し進めたら切れちゃいますね」
「ァァアッ! やめてっ! 痛い……ッ」
「ふふっ、祥さん可愛い」
「結葵、君……ッ!」
床に押し倒されて四つん這いの体制で
慣らしてもいない孔へ無理矢理に熱が押し付けられる
経験した事もないような
息の詰まる激しい痛みが襲ってきて
少しでも和らげたい一心でギリギリと床を引っ掻いた
「アァッ?!」
「まだ先っぽも挿入ってないですよ」
「ひ……っ、ぐ……うぅ」
「冷や汗凄い。 そんなに痛いですか?」
「んっ、はぁ……っ、はぁ」
背中に覆い被さって耳元で囁く結葵君
痛みに全身からどっと冷や汗が湧き上がって震えていた時無理矢理捩じ込まれていた熱が抜かれた
「大丈夫ですか?」
「……っ」
「……大丈夫そうですね。 まだ終わりじゃないですよ、頑張って祥さん?」
「ーーッ?!」
「ふっ」
「ァァアアッ!」
一瞬
声も出ない程の強烈な痛みと衝撃に
頭が追いつかず停止する
だけど直ぐに痛みを察知し出す体は
無理矢理に奥まで貫かれた鈍痛に叫び声が上がった
「ウゥッ……ああっ! や、めて……っ、動く、な」
「凄い血が出てる。 痛い?」
「ゆ、あ君っ! お願い……っ、う、いやだっ」
「もっと緩いと思ってたんですけどね……。 案外祥さんて経験ない?」
「はっ、ァアッ! や、だ……っ、抜いてッ」
一突きされる度にポタポタと額から冷や汗がこぼれ落ちる
痛くて堪らなくて
震える体は四つん這いで居ることも苦しくてガクガク揺さぶられるまま床へと倒れ込んだ
「立てないんですか?」
「や、め……ッ」
「仕方無い人ですね」
「ーーッハ……!」
結合したまま、お腹の中にペニスが含まれたまま体を反転させられ仰向けへと変えられる
内蔵が捻られる痛みと引きずられる不快感に抵抗する力もなくされるがままだ
「祥さんそんな顔してたんだ」
「ひ……ッ、いた……ぃ……ッ」
「天使さんの為なんでしょ? 愛してる人の為なら頑張って下さい」
「……ッ、直……」
「……」
「いっ?! う、ァアッ」
「今、祥さんを抱いてるのは僕ですよ」
「ァアッ、や、ああっ」
ポツリとこぼれ落ちた直輝の名前
全身が氷の水に落ちたように
冷たく痛むのに
直輝の名前を口にしただけで
愛しいって気持ちはまだ生きていたと実感する
直輝の笑顔を思い返せば耐えられる
こんな時間も直ぐに終わる
そう目を閉じた時
ギリギリまで引き抜かれた結葵君のペニスが一際強く最奥を突き上げて2度目の強烈な痛みに吐き気がこみ上げてきた
「いや……ッ」
「天使さん、これ見たらどう思いますかね」
「見、せない……ッ、で」
「それは祥さんの態度次第」
「やだ……ッ、直輝に……やだぁッ」
「……はぁ。 本当に天使さんのこと愛してるんだ?」
「う、ッアァア」
「そのうち僕の方がいいって思いますよ。 痛みと恐怖と苦痛は人の感情なんて簡単に支配できる」
「っく、う……ああっ、ぅ、ぁあっ」
「幸せなんて生温いものより、不幸の方がずっと心に残る」
血によってさっきよりも滑りが良くなった動きは段々と早まって行く
冷たい結葵君の言葉に何も言い返す事も出来ない
直輝しか知らなかった昔が幸せだったと嘆く日が来るのか
結葵君に苦痛から逃げる為に懇願する日が来るのか
そんな事1ミリも想像出来ないけど
でもただひとつ
確かなのは他の人に抱かれた俺なんか汚くて穢れてて綺麗な直輝の横には立てないって事
こんな事になるならもっと沢山直輝に抱いて貰えば良かった
恥ずかしがって逃げてばかりじゃなくて
直輝に甘えて直輝を素直に心のまま求めれば良かった
──沢山、沢山愛してるって伝えれば良かった
「いやっ!」
「暴れないで。 祥さんは今僕だけのモノですから」
「っ、あぁっ!」
「……ふっ。 今日はずっと嫌でも俺に抱かれた証拠が残りますね」
「んぅっ、ンンッ」
そんな後悔を繰り返しながら
体の中で結葵君の熱が弾ける
ドクドクと奥に注がれた白濁液を感じて
涙が溢れそうだった
霞み出す意識の中
ゆっくりと顔を近づけた結葵君に唇を奪われる
微かに跳ね上がる体は
意識が遠のいて居ても結葵君への不快感を現していて
そんな俺を嘲笑うかのように
唇に歯を立てた結葵君が力を強めた時、
口の中に鉄の味が広がった
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