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テキーラ・サンライズ
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◆番外編◆
「瑞生ちゃん、もうへばったのか?」
「うる……っさ」
「腰止まってるけど」
「やめ……ッ!」
「辞めない」
「〜〜ッ」
耀さんとのセックスは今迄の誰よりも気持ちがいい。
「ふ、っ、あ、あっ」
「瑞生ちゃんが動くって言うから待ってたけどこれじゃあ結局意味無いな」
「ま、っ」
「だから待たねえって」
「耀さん……ッ!」
下から突き上げてくる耀さんのお腹に必死になって手を着いて逃げようとしても、腰を掴まれたまま身をよじることもままならない。
イきたくない。
さっきからもう何度目かの続けて迎えた絶頂に、漏れる声を我慢するのも辛くなってきた。
俺がどんどん力が無くなれば無くなるほど耀さんは嬉しそうでむかつく。
俺が気持ち良くなってるのを見るのが好きとか変態臭い事をいつも言ってたけど、一方的にイカされ続けてるのって何か嫌だ。
「も……ッ、無理ッ、い、くっ」
「イけよ瑞生」
「ああっ、ん、んっ、んーっ」
急に呼ばれる名前に心臓が早鐘をうつ。
何でそこで「瑞生」って言うかなぁ……。
いつもちゃん付けでヘラヘラ呼ぶ癖に。
掠れた声で熱っぽい視線で目元を赤めたそんな顔で呼ぶのはずるいだろ。
「ハァ……ハァ……っ」
「大丈夫か?」
「……っ……糞親父」
イッた余韻に体が未だ震えてる。
自分の力で座る事も辛くてそのまま耀さんの上に倒れ込めば嬉しそうに笑った声が聞こえた。
「懐いてんのか懐いてねーのか分かんねぇやつだな」
「……」
「バテてるところ悪いけど、今度は俺の番だけどい?」
「はあ?」
「瑞生ちゃんのイキ顔見るのに集中しすぎてた」
「無理。 自分で抜いて」
「怒った?」
「自業自得じゃん。 変態臭い事考えてるからーー」
「悪い、腰動いちゃった」
「ーーッ、ま、っ! んぅっ」
ずくん、と全身が震える。
ケロッとした顔で謝りながら腰を強く突き上げてくる耀さんの胸を叩いて文句を言おうとしたのに、そのまま開いた口の中には熱い舌が潜り混んできた。
「ん、っふぁ……ん、んぅ」
このままもう一回するなんて無理だ。
今度こそ頭おかしくなりそうだし、そんな訳分からなくなった自分を見せるなんてもっと無理。
なのにキスされて頭の奥が痺れてくる。
激しい突き上げじゃなくて一回一回が重くてゆっくりとした動きにピリピリと体には電流が流れているようだ。
「ま、っれ! んぅっ、ンンッ!」
苦しくなってきてぷはっと息を大きく吸い込むのと一緒に逃げようとすれば、結局またキスされて舌を絡められて、気づけば俺からも絡めてる。
耀さんに文句言ったせいでさっき折角大きく空気を吸ったのに全部吐き出してしまったから結局今も苦しい。
酸素を求めて鼻で息を繰り返す度に甘い吐息が漏れるから、これはこれで恥ずかしくて堪らないし最悪。
「ンッ、も……っ、はっ、ァアッ!」
「っ、食いちぎられそ〜」
「ば、か耀……ッ!」
「素直になれば?」
「ひっ、ぁ、あっん! や、やだっ!」
「可愛いよ」
「〜〜ッ」
かあーと顔が熱くなる。
自分の口から漏れた甲高い声に驚き目を閉じれば、耳元でバリトン響かせた耀さんのその言葉にお腹の中がきゅんきゅんとまるで喜んでいるかのように蠢く。
「瑞生」
「い、や……っ」
「好き」
「ーーッ、ああっ、ァアッ!」
どく、どく、とゴムの中に耀さんが精液を吐き出す鼓動が伝わる。
ギュッと抱きしめられたまま、耳元でそう囁いたその言葉に、胸が締め付けられて、続けてもう一度俺も長く深く絶頂を迎えた。
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