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テキーラ・サンライズ
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◇
────四年後
「あッ!」
久しぶりの日曜休みを貰って、昼までだらしなく寝て起きた俺はリビングでコーヒ飲みながらボーとテレビを見ていた。
「耀さんッ!」
だけどそんな緩い時間もイライラした瑞生の声で三分と持たずに壊れた。
「なんだよ瑞生ちゃん」
「だからちゃん付けで呼ぶなって言ってるだろ。 洗剤口の中に入れるよ」
「怖い怖い」
「洗濯する度怒ってるけどさ、シャツ裏返しのまま脱ぐなってば! 干す時大変なの!」
「悪い気をつけるよ」
「もうその言葉何年聞いたと思ってんのこのバカガリ!」
呼ばれるままに洗面所へ向かえば、洗濯機の前で目を吊り上げた瑞生が俺のシャツ片手に仁王立ちしている。
言われたそのシャツは確かに何度も注意された脱ぎ方で、片手を出して悪いと謝ればもっと目を吊り上げた瑞生が火を吹く。
「俺は召使いじゃないってば」
「飯とゴミ捨ては俺が担当してるだろ」
「ご飯とゴミ捨てだけの間違い」
「んだよ。 じゃあ他にも手伝うぞ? あー洗濯とか?」
「洗濯任せたらシワシワのままにするじゃん」
「掃除?」
「掃除も適当な癖によく言えたね」
「……あ、じゃあ瑞生ちゃんにマッサージはどうだ」
「は?」
「俺がマッサージしてやる」
「……本当ムカつくんだけど」
「ふはっ悪かったって怒んなよ」
「……」
「拗ねてんのか?」
「うるさいな。 もう洗濯の邪魔だからあっち行って」
しっしと虫けら扱いしてくる瑞生と新しいこのマンションに住んでから四年が過ぎた。
あの日から、今日迄この部屋で一緒に生活している。
瑞生の職場からも近くて、俺の新しい店からは歩いて行ける場所。
関係も恋人未満ではなくめでたく恋人にまで昇進していた。
「瑞生ー昼飯何食う?」
「……」
「ん、まだ拗ねてんのか?」
「……うざ」
洗濯機のスイッチを入れて帰ってきた瑞生に昼飯の要望を聞けば突き出された口を曲げて瑞生がそっぽを向く。
分かりやすく拗ねている瑞生に笑みを浮かべて、バレない様に手の甲で隠した。
なんつーか瑞生は付き合う時間が長くなるにつれて物凄く我侭になっていく。
それもとんでもないかかあ天下みてぇに俺はいつも尻に敷かれているし、瑞生中心の生活だ。
でもそれがとんでもなく充実していて、居心地がいいんだから不思議なもんだ。
昔なら他の誰かと一緒に暮らすなんて有り得ねぇと思っていたのに。
「瑞生、どっか出かけるか?」
「ッ」
「ふっ。 どっか行きてえなら起こせば良かったのに」
「……仕事で疲れてるの知ってんのに起こせるわけないじゃん」
「何だよやっぱり寂しくてご機嫌斜めだったのか?」
「うるさいなぁ」
ソファに座って大して面白くもないテレビを見てる振りする瑞生の腰を抱き寄せる。
嫌がる素振りも見せないで黙って簡単に腕の中にやってきた瑞生の髪にキスをしてモゾモゾと着ているシャツの中に手を滑り込ませた。
「出かけるか、このままイチャイチャするか、どっちがい?」
「……」
「決めなきゃこのまま脱がして行くぞ?」
「変態親父」
「そりゃあ瑞生が好きだからね」
「ッ、もう……うるさい」
「だったらキスでもして黙らせた方がいいかもな?」
「……なにキスして欲しいの?」
チラリと上目遣いで見上げてくる瑞生の猫目を見てクスクスと笑いがこみ上げる。
素直じゃない瑞生の頬や耳や首筋にキスを落としながら肌の上を撫でると、段々と熱っぽくなった吐息を吐いた瑞生が顔を上げた。
「ん、キスして欲しいな瑞生ちゃんに」
「……」
「おじさん瑞生ちゃん好きだからして欲しいんだけどな」
「……いいよ」
「ふっ」
「仕方ないからしてあげる」
うんしょ、と俺の上に跨って向き合う瑞生がイタズラするかのように笑いながら見下ろしてくる。
相変わらず人の上に乗るのが好きな野良猫は今ではすっかり飼われ慣れた可愛い猫だ。
「ん……」
チュッと啄む様に瑞生の唇が触れる。
そのまま小さく何度も下唇に噛み付いて焦らす瑞生を押し倒すと、開かれた口内に舌を滑り込ませる。
「んぅっ……、ふ、んっ、ん」
口蓋をなぞって、舌を軽く絡めて、追いつこうとしてくる可愛い舌を甘噛みした後舌の裏をなぞればゾクゾクと瑞生の体が震えた。
「は、っ、はぁっ、耀さん」
「そんで? どうするんだっけ?」
「〜〜ッ!」
「答えてもらってないしなぁ」
「最低」
「瑞生ちゃんはどうしたいの?」
「……どっちも」
「え?」
「だからっ、エッチした後出かけるの。 なんか文句ある?」
「ふっ、無いよ。 瑞生の言う通りにするかな」
「だから、早く触って」
「そんな焦んなって、沢山触ってやるから」
「も、早くっ。 俺ずっと待ってたんだから」
「あんま可愛い事言ってるとまた気失って遊び行けなくなるぞ?」
「うるさいってば!」
「まあ可愛いから俺は嬉しいけどな」
「も、耀さんッ」
「はいはい」
キスを焦らされたお返しに焦らしてやればすっかり発情した瑞生がモゾモゾと足を絡ませる。
胸の上迄シャツをまくり上げて、ちゅうとその先端を吸い上げればピンッと尖り熱を持ったそこを舌で虐める。
「ッ、ん……っん」
「気持ちーか?」
「う、るさっ」
「痛い方が好きだもんな」
「ァアッ!」
舌の先でクニクニと虐めながら片方の手でカリカリと引っ掻く。
声を我慢する瑞生が可愛くて歯をたてながら抓った時、一際高い声が上がった。
「ふ、っんァ、耀さんっ、そこばっか……違うとこも」
「困ったな。 ちょうど俺は手が塞がってるから瑞生が触るしか無いな」
「〜〜ッ?!」
「ふっ」
「あーもうー本当ムカつく」
ムッとした瑞生が睨みつけながらも腰を浮かせて少しだけズボンを下ろす。
キスと乳首だけだパンツにシミを作っているその熱に触れると下唇を噛みながら瑞生が恐る恐る弄り出した。
「おー、絶景」
「っ、後で殴るから」
「そんな体力残してやらねぇよ」
「んあっ、んぅっ、ああっ」
クチュクチュと上下にチンコを扱く瑞生を他所に赤く腫れた乳首を口の中で転がしながら我慢汁で濡れた後孔に指を滑り込ませる。
昔と違って受け入れる事になれたそこはすんなりと口を開いて、ヒクヒクと指に絡みついた。
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