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時間×距離=二人愛
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ほんの少し前の俺は舞い上がって、直輝にしてやった!なんて、褒めてやりたいなんて言っていたのに、今の俺は褒めるどころか……。
もうどうしてこうなったんだろーー
「ッん、は……ッア」
そう、直輝の手には乗らないと滅多に無いことに自分で自分を褒めて喜んで居たのは結局あの一瞬だけの出来事だった。
「はぁっ、あっ……っふ、ぁ」
クチクチと音をたてているのは痛いぐらいに勃起している俺のペニス。
何がどうなってこうなったかって、俺も分からない。気づいたらこうなっていたって言うのが一番しっくりと来る言い訳で。
「な、おき……ッ」
ああ辞めなきゃ、ダメ、ダメだ。
そう頭の中では思うのに動く手は緩まるどころかスピードを増していく。カリ首に指が引っかかる度腰は揺れて、顔を埋めるのは直輝の香りがするシャツ。しっかりと左手に握られた直輝の服に顔を埋めて俺はまさかオナニーをしていた。
「ンぁっ、あっ、イ……ッちゃ、う……ッう」
ビリビリと襲い来る波が強く早くなる。クチュクチュと音を響かせて上下に扱くと堪らない快楽に背中が丸まる。ぎゅうっとつま先が丸まって、一瞬息をする事が遅れたその時ペニスから精液が吹き出た。
「ぁああっ」
パタパタ、と直輝のシーツの上に精液が零れる。吐き出した熱の跡を見て、心の底から罪悪感がこみ上げてきた。
あの後、何を思ったのか少しだけ眠ろうとした筈だったのに、直輝の匂いに包まれた俺は予想を裏切って勃起してしまったんだ。
人の家でなんてダメだって思っていたのに堪えても堪えても勃起は収まるどころか、硬さを増していくばかりで触っても居ないのに下着が濡れるほど興奮は止まらなかった。
イッた今、これでスッキリするかと思えば体はまだ物足りなくて、頭の奥がぼんやりと痺れている。四つん這いになっていた体を持ち上げて顔を上げると先程直輝に八つ当たりした例の玩具があって、それを見た瞬間ゾクリと体が震えて後ろの穴はヒクヒクと動くのが分かった。
「嘘……」
抜いたばかりなのにまた勃ちあがり初めた熱に涙が出てくる。
本当に最近の俺おかしい……
一ヶ月前に直輝としちゃう夢を見てから今日迄ほとんど毎日と言っていい程卑猥な夢ばかりを見ていた。それに直輝がさっき話していた事も、ちょうど一ヶ月前位からでその辺りから同性からの告白が急に増えたんだ。
直輝の言う通り欲求不満だったんだろうか。だからあんなやらしい夢を見てるのかな。
結葵君にだってこの前「祥さん変な色気出さないで下さい」って急に怒られた。色気なんか無いだろって笑ってたけど、もしも、もしも欲求不満って言うのがバレていてそう言う意味だったんだとしたら俺、皆から変態な人って見られてた……?
「ッん……ど、しよ……」
ズキズキするペニスを見下ろして不安になってくる。こんな事今迄無かった。どちらかと言えはそこまで性欲も強い方じゃなかった。だから尚更怖い。隣に直輝は居ないし、後ろを自分で弄ることだって不慣れ過ぎて気が引けてしまう。
だけど、どれだけ言い訳したってさっきから奥が疼いていて段々と息も浅く早くなっていた。
「……」
あの玩具、挿入したら痛いかな……
考えてる間にも触っても居ないのにたらりとカウパーがペニスの先から溢れて裏筋を伝っていく。触れていない後ろはきゅんきゅんと中が忙しなく動いていて、麻痺した様な思考の中、恐る恐る手を伸ばした。
「重たい……」
手に持つとズッシリしていてやっぱりグロイ。
無駄に大きいしイボイボが付いていて挿入れた時の事を考えたらヒクンッと体が疼く。
「っん、は……っ秘密なら、大丈夫だよね……?」
これじゃあ完璧発情した犬みたいだ。
理性で何とかしなきゃとそうは思っても、我慢の出来ない体に好奇心の方が勝ってしまった。直輝には内緒にしておこう。頭の隅で罪悪感を感じつつもそう決めると一緒に置いてあったローションも手にとりベットへ戻った。
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