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おやすみとおはよう
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「食べれっ、ない」
「じゃあ手伝ってやるよ」
「な、に」
両手で落とさないように皿を持つ祥を横向きに座り直させる。
膝の上に乗せて、さっきよりもキスがしやすい体制にしたらタルトに乗る一口のグレープフルーツを手に持ち祥の口へと捩じ込んだ。
「んっ」
「じっとしててね」
「ッ?!」
小さな口からはみ出ているグレープフルーツを反対側から食べる。
ポッキーゲームの様に、咥えたままふるふると待ち構えている祥の唇にまで辿り着くとそのまま赤く膨れた唇も共に食らいついた。
「んぅッ……はっ、ぁ、う」
「すっぱいし苦い」
「ハァ、ハァッ、も……ダメっ」
「まだ残ってるだろ。 次は苺にする?」
「や、っうん」
もどかしさに逃げ出す祥の顎を掴んで口の中へ苺を放り込む。
グレープフルーツとは違って、狭い口の中を埋める様にしてすっぽり消えた苺を舌で辿っては、祥の舌と共に甘噛みした。
クチュリ、クチュリ、と舌を絡めれば淫らな音が響く。
形が崩れていく苺の果汁がどちらの物とも分からなくなった唾液と混ざり合う。
赤く色のついたやらしい汁が祥の口端から零れてそのまま顎を伝い首を流れ汚していく様は汚し、染めている様で征服感に満たされた。
「ぁ……ッ、あん」
「ふ、甘い」
雫を追いかけるように舌で素肌を舐めればいやらしく開かれた口からは弱々しく嬌声が零れて誘う。
抗う気力も無くしたのか押し倒されて、ソファに身を沈める祥の乱れた姿にゾクゾクと背中が震えた。
もっと気持ちよくなった顔が見たい。
早く抱きたい。
ガンガンと鳴り響く止められない欲情に目が回りそうだ。
「なお……ッ」
「なに?」
「俺、ね……明日仕事お休み、なの」
「じゃあゆっくり休めるな」
「……うん」
朝早くに仕事へ送る心配が無くなって、だったらもう少し焦らしてはこの時間を楽しむことも出来ると考えた時。
そんな考えは呆気なく打ち砕かれ、俺の理性は祥の一言で簡単に崩れ落ちた。
「だから、……い……よ」
「ん?」
「……俺のこと……直輝の好きに、していいよ」
「ッ、」
「沢山抱いて、直輝……。 俺の中直輝でいっぱいにして……っ」
赤く上気した頬に、目元。
涙で濡れた瞳に、震える睫毛。
甘い声で誘う淫靡な姿に喉がなる。
その色香に目を奪われていれば、細くて華奢な指を必死に伸ばして俺の手を取った祥は自ら足を開く。
晒された恥部は既に濡れてヒクヒクと開閉しては誘い、重ね合わさったバスローブの隙間から忍び込み直接触れた白く滑らかな素肌は熱く火照っていた。
「もぉ……、我慢出来ない」
「……」
「直輝の、中に沢山欲しい」
ぷつっ、と何かが切れた音がする。
本当、この無自覚で天然な可愛い恋人は俺をどこまでおかしくさせたいのか。
狂おしい程に好きで頭が痛む。
好きで好きで堪らない。
溢れ出る感情を、赤く濡れた唇に押し付けて立ち上がると祥を抱き上げ寝室へと真っ直ぐに向かった。
ああ……くそ、遠い。
広すぎる部屋に苛立つ。こんなに広いルームを頼むんじゃなかった。直ぐに押し倒してその口で、強請ったことを後悔させるほど今すぐ抱きたいのに。
その口を塞ぎたいのに……。
「ッ、なお……っふあ」
寝室へ辿り着いた瞬間、祥の身をベットへ沈めて食らいつく様にキスをする。
祥も必死になって応えようとするけど結局はされるがまま。舌を絡めようとしては結局追いつけずにハフハフと息を乱し甘い声を漏らしては、ギュッと俺のバスローブを握りしめた。
「んぐ……っぷは、待っ、ふ、んぅ〜ッ」
酸素を思い切り吸ってまた口内を犯した。
口蓋を舐めあげて、舌の付け根を撫でて、歯列をなぞって舌を強く吸う。
散々弄ばれた唇は赤く腫れて、口元は唾液で濡れている。
ピクピクと震える体を抱きしめると、はだけて露になった細い肩を掴みスルリと肌を撫でた。
首を、鎖骨を、胸元を優しく何度も撫でながら下へと移動する。
辿りついたぺったんこの胸を優しく揉んで、触れた固く尖っている突起物をキュッと摘めば、キスで塞がれた口許からは甘い吐息が漏れた。
「んァ……っ! は、っあ、んぅ」
「祥後悔するなよ」
「し、ない……っ、もっと……直輝ッ」
唇を離すとやらしく銀糸が引き、改めて見た俺の下で乱れる祥の姿にまた熱が湧き上がる。
着ていた黒のバスローブははだけて肩からずり落ちていた。覗く胸元からは片側の乳首だけが晒されぷっくりと震えていて虐めたくなる。
乱れた裾からも白くてスラリとした脚が露になり、その中心の熱はかろうじて結ばれている腰紐によってギリギリ隠れていた。
全く乱れていない俺とは正反対に今すぐにでも抱かれる雌の顔をしている祥。乱れた衣服に香る甘い香水の匂いに興奮する。
どこを触っても、可愛く体を震わせる敏感すぎる感度の良さに祥は子犬の様に甘く泣いては身をよじった。
再び重ねた唇は柔らかくて、いつまでもキスをしたくなるほどに甘かった。
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