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伝えぬ想いは掌に還る
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火照り朱色に染まった頬を撫でる。
くすぐったいのか肩を竦め面映ゆ気に微笑む瑞生が堪らなく愛しかった。
怒りを感じるのはシンプルな話悲しかったからだ。信じてくれとは言うには少々おこがましい。けれど信じて欲しい。
瑞生ただ一人だと言うことを。それだけは疑わないでいて欲しかった。
「耀さん……」
柔らかな金色の髪にキスをして指を通す。毛先に届くと指に絡めてその感触を楽しんでいると物足りない声で瑞生が擦り寄ってきた。
着崩れた浴衣から胸元がはだけて普段より赤みのある滑らかな肌が見えている。出会いたての頃よりもどことなく丸みを帯びた体のラインを指先で辿り、脱げかけている浴衣を華奢な肩から掬い落とすとハラリと音をたて布は畳へと落ちる。
「……ねぇ、する?」
「してぇの?」
「うん……。したい……たくさん、したい」
もじもじと珍しく瑞生が羞恥に狼狽している。
普段なら自ら乗りあがって来るような男がまるで始めての様に恥じらう姿が堪らなく興奮を煽り俺は返事を返すのも忘れてふっくらとした、した唇に噛み付いた。
「ん……ぅ」
口付けると直ぐに瑞生の腕が首に回る。甘えるように身を寄せて瑞生は口を開くと俺の舌に吸い付く。
鼻から抜けた甘い吐息にどくりと血が沸きあがり、もの惜しいが一秒も惜しいほど沢山飽きるほどこいつを愛したくて堪らない。キスを強請る瑞生を止めて力の無い体を抱き上げると布団へと足早に移動した。
「耀さんの舐めていい?」
「やらしい奴」
「……今日の耀さん意地悪だね。いつもはもっとヘラヘラしてるのに」
「お前が俺の琴線に触れたんだ」
「……でも俺のこと好きなんだよね? 嫉妬してくれるぐらい好き?」
「好きだって言ってんだろーが」
「ん、ン……ぁ、や……待って、俺がしたいの」
不安の色を孕む瞳で見つめてくる瑞生の額を弾きくだらんことを聞く口を塞ぐ。
言葉で足りないのならいくらでも愛してやる。言葉なんて不確かなものじゃなくてもっと深いところで知ればいい。
瑞生の体を押し倒し全身にキスを落とすと瑞生は睫毛を震わせて痺れるような甘い呼気を漏らす。
愛撫されながらも瑞生の足は俺の下肢へと伸び、屹立したソレを刺激してはうっとりした顔で俺を見上げてくる。瑞生のしたいようにさせるつもりで身を起こすと、考えを理解したのか瑞生は仰向けからうつ伏せになり四つん這いの状態で俺の下肢へと顔を埋めた。
「はぁ……凄いエロい匂いする」
「お前さ、本当にどこでそういうの覚えた?」
「俺ね、沢山色んな人とエッチな事はしてきたけど身も心もこんなに溺れてるのは耀さんにだけだ」
「……」
「あ……おっきくなった。いまの興奮したの?」
「うるせーな。早く舐めろよ」
「沢山舐めてあげるから、沢山口の中に出してよ耀さん」
くりっとした猫目が熱に浮かされた様に艶美な色気を放った。
元から口角の上がったふっくらとした唇を瑞生が誘うように赤い舌で舐めると、俺と視線を合わせてそれから浴衣の裾を開く。
下着の上から瑞生は味わう様に竿を愛撫し歯をたてると、猫のように擽ったい刺激を与えた。
「耀さん興奮してる?」
「好きなヤツにフェラされて興奮しない奴なんかいるか?」
「さあ……世界のどこかにはいるんじゃない?」
「俺は興奮するね。なんならもっと酷いことも考える」
何を? 言いたげに瑞生は俺を見上げる。
頭を動かす度にさらりと揺れる髪を梳いてやると瑞生はお礼をするかのようにちゅっと性器の先端にキスをした。
「例えば思いっきり腰を振ってその喉奥を犯してえとかな」
「ン、やる?」
「前もやったら泣いたろ」
「だって苦しいしね……、まあ結局それも気持ちいいから好きだけど」
瑞生があーんと口を開き赤い口内を晒す。
ひくりと粘膜が迎えるかのように動きを見せて堪らず指を突っ込むと口蓋をグリグリ擦ってやった。
「ふ、んァ……あ、ん、らめ、らって」
気持ちよさそーに目を潤ませちゃって本当にどうしたらこんなにそそる様な表情ができちゃうんだか。
このままじゃ持ちそうになく名残惜しいが指を抜くと瑞生は自らの唾液で濡れた俺の指を綺麗に舐め取り再び下肢へと舌を這わした。
軽いキスを何度も下着の上から勃ちあがる雄にして、下着のゴムを歯で噛むと手を使わずに脱がす。
こっちは随分前から我慢しているわけで血管が浮き出るほどいきり立つものが下着に引っかかり、勢いよく飛び出すと瑞生の綺麗な顔にぺちんと音をたて叩きついた。
「は、おっきい……」
瑞生は嫌がるそぶりもなく自分から性器へと頬をすり寄せ竿にキスをし、亀頭を舐めると溢れる淫液を蜜を吸うようにしゃぶり割れ目へと舌を伸ばした。
「ぅ……ンッ、は、ねえ早くここに入れたい」
「自分で慣らせよ」
「ん……意地悪……」
拗ねたように目を逸らして、瑞生が指を俺に向ける。
俺はその手を取り少し荒れた指先を舌で舐めると口に含み愛撫した。
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