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ハプニングは唐突に
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「はいはい、動かない。 取り敢えず腕離せよ」
「いい子」
「……え?」
いい子……?
今、祥が俺に言ったのか?
こいつ本当に祥なのか疑問に思って
振り向こうとした間に後ろ手に両手をベルトで拘束されてしまった
ベルトでガチガチに手首を締めた事を確認すると背中から降りる
それから俺をうつ伏せから仰向けにすると
再び俺の腹の上に跨り乗ってきた
「ふっ、直輝可愛いね」
「……あー、これ何のプレイ?」
「何だと思う?」
「……」
酔ってるんだろう
顔も赤いし酔ってるのは分かる
だけど前に酔ってた時とは
性格も表情も全然違う
こんな祥今迄で初めて見る顔だ
「俺の事縛ってこれからどうする?」
「お仕置きだよ」
「は?」
「だからぁ、お仕置き。 直輝いつも俺のこと虐めるから今日は俺が沢山虐めてあげるね」
「……」
にこり
いつもと変わらず可愛いく微笑む祥から妖しい色気が溢れてる
へえ、なるほど
寝ちゃうほど酔うと祥はこういう性格になるのか
それなら俺も俺で愉しませて貰いたい
お仕置きをしたいのは俺だって同じ意見なんだから
「ふっ、祥が俺にお仕置きなんて出来るの?」
「……その言い方可愛くない」
「祥には俺を組敷くなんてまだまだ早いんじゃないのか?」
「そ? でも俺の中に挿入れたくて堪らないって顔してるのは直輝だよ?」
「挿入れて欲しくて堪らない、の間違いだろ」
「なら直輝が泣くまで挿入れさせてあげない。 俺、挿入れなくても全然気持ちよくなれるもん」
「……」
舌なめずりをしながら祥が色っぽく微笑む
細くて綺麗な指が俺の体の中心を縦にスっと下から上に向かってなぞると俺の顔を一撫でして離れた
ギシッ、とベットが軋んだ音を立てて
祥が俺の横に手をついてゆっくりと顔を近づける
あとほんの少しで唇が触れそうになった時
すっと祥が顔を上げた
「やっぱ辞めた」
「……」
「キスしたら直輝にご褒美になっちゃう」
ニヤリと笑って祥がゆっくりとシャツのボタンに手をかける
祥の癖に焦らす事を知ってたのかと違う意味で感動してしまった
「直輝、見てて」
「見てて欲しいのか?」
「聞いてるんじゃない、命令してるの。 目そらしたらチンコ殴るから」
「……」
それは結構困る。
それに今の祥なら本当にやりかねない
はぁと溜息を一つ零すと言われた通り俺の上に乗り上がる祥を見上げた
目が合うと色っぽい顔をしながら
プチ、プチ、とゆっくりボタンを外していく
潤んでる瞳と涙ボクロがより一層色香を放っていて
全てのボタンが外れると
はらりとシャツの前が開き真っ白な素肌が顕になった
「直輝、もう勃ってる」
「祥もだろ」
「うん、そう。 だって直輝可愛いから」
「……」
可愛いって言われてもイマイチ嬉しくもないし喜べない
どっからどう見ても男の俺を見て
可愛いなんて理由で勃たせる祥もなかなか理解出来ないもんだ
「それで? 祥のお仕置きはこれだけ?」
「何言ってるの? まだ始まってもないのに」
「はいはい、じゃあ祥様は次に何をするんですか?」
「直輝は減らず口だからね俺の舐めさせてあげる。 嬉しいでしょ?」
ドクン、と心臓が脈打つ
ゆっくりと俺の唇を指でなぞりながら
煽られるのは案外悪くない
美人な顔立ちの祥が女王様っぷりを発揮すると攻められるのもたまには良いのかもしれないとさえ思えてきた
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