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時間×距離=二人愛
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いざしようとすると少しだけ怯んでしまう。
だからと言って勃起が収まるかと思えばそれは全然収まる様子は見えなくて、ぎゅっと拳を握ると恐る恐る玩具を手に取った。
「は、入るかな……?」
四つん這いになって片手で体を支えた状態を維持すると、バイブを握った手を後ろに回す。
つん、つん、とさっきからヒクつくそこへ充ててみたけど想像を遥かに越えてそこは狭かった。それに物凄く怖い。
「っ、は……っ」
緊張の余り息を止めていたせいか酸素の薄さに呼吸が荒くなる。ぷはっと息を繰り返すと、いきなりの挿入は無理だってやっと冷静になってきた。
直輝はいつもどうしてたっけ?
俺を抱く時直輝は確か必ずと言っていいほど優しく頭を撫でてくれる。それを思い返して自分の髪に手を伸ばしみた。けれど、特に気持ちがどうってこと無くて直輝に撫でられるからあんなに落ち着いて胸がぎゅうっとなるんだと気づいた。お陰で、ただただ直輝が好きって思い知っただけだし、それをしてくれたのは俺が強ばらない為何だと気づいたせいで胸が優しく苦しい。
髪を撫でる他に、いつも弄って来る場所にそっと手を伸ばす。やけに緊張して、しちゃいけない事をしている背徳感のせいなのかゾクゾクと未だ触れても居ないのに興奮が増す。
「……、っ、アッ」
するりと一撫でするとぷっくりと乳首が勃っている事に気づく。それは見るからに弄られ慣れた様に紅く色づいて居て、俺から見ても何だかいやらしい光景。そのまま人差し指で先端を擦ってみれば電流の様な刺激に、止まることなく手は動きを早めた。
「あっ、や……っ、んぅ、ど、しよっ……!」
キュッ、キュッ、と摘む様に刺激して上に引っ張ると喘ぎ声が口から漏れて間抜けに口が空いてしまう。
「んぅっ……! だ、め……っ」
イキそうになって慌てて手を離す。ジンジント熱を持ち微かな痛みを訴える乳首を見下ろすと、快楽の味をしめたように再び手は伸びていた。
「あっ、ふ、ンッ……、はぁ、っや……イ、っちゃう……っ」
直輝のやり方を思い出す。直輝は長くて綺麗な男らしい指でグニグニと乳首を押しつぶす様に擦っていた。それからヒリヒリする肌を撫でるように指の腹で先端を撫でて、優しくしたと思えば今度は爪を立てて虐めてくる。それを何度も何度も繰り返されて気づけば全身が性感帯になったみたいに何をされても喘いでしまうんだ。
「ひ……っ!」
思い返して、直輝の匂いに包まれて、同じように乳首を虐めていたらパンパンに勃起していたペニスからまた白濁液が零れる。
絶頂に合わせてぎゅうーっと乳首を抓ったら頭の奥がチカチカと白い光を放った。
「あぁっ、あ、やっ、あーっ」
全身が震えて腰が跳ねる。頭のてっぺんを突き抜けるような刺激が通り過ぎると、起こしていた体は脱力感に襲われてそのまま前に倒れた。
「……っはぁ……はあ……っ」
俺、乳首でイっちゃったんだ……
直輝に虐められたからじゃない。自分の手で、直輝の部屋で、ヤラシイ事してるのに興奮して。女の子じゃないのに男の癖に変な声迄出して俺……、本当の変態になっちゃった。
「ンッ」
ぐるぐる駆け回る底知れない性欲にまだ手は止まらない。右手の指を口の中に咥えて濡らすと、ヒクヒクと欲しがるそこへゆっくりと侵入させた。
「アアッ……!」
慣れないそこへの侵入に異物感が凄い。眉間に皺が寄って、少しの恐怖心からか息がはっ、はっ、と短く浅くなってきた。
「あ……っ、熱……」
思い切ってググッと突き刺せばうねうねと蠢く粘膜が指に絡み付いて、きゅうっと離さない。暫くの間そのままでいて慣れてきた頃にもう一本指を増やした。そしてお腹側を探って何か痼の様なものに触れた瞬間、久しぶりのその刺激に体が跳ねる。
「ーーッ?!」
びくんっと大きく跳ね上がった体はスプリングの軋む音を響かせた。
余りにも気持ちよすぎて一瞬呼吸が出来なかった。たった指だけでもこんななのにもしもアレを挿入れたらって考えたら、やましい心を表すかの様に指を咥えこむそこはきゅうっと再び締め付けた。
「ひ……やっ、ぁあっ、直輝……っ」
あれから随分解してやっと挿入ったバイブがグネグネと動き回って腰が跳ねる。中でグリングリンと激しい音をたてて暴れ回るソレに体を突っ伏したまま、お尻だけを上げるので精一杯だ。
「ぁあっ、イッちゃう……!」
シーツを握り締めて腰が砕ける様な快楽に唇を噛み締める。タラタラと零れた力ない射精にパタリと倒れ込むと、体は満足しても心の中がポッカリと穴が空いたように寂しかった。
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