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お忍び旅行はラブハプニング
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はだけた胸元の裾が引っ張られる。擦れる感覚をうけ、熱に溺れていた意識が微かに浮上する。
そっと埋めていた輝かしい程の白髪から顔を上げ、頭一つ分程したにある秀麗な顔の造りをした男を見た。
その瞳は意地悪な色を孕み、俺を見上げていて、俺は心臓の鼓動が跳ね上がるのを感じた。
「な、に……? ッあ! ん、んぅ!」
「赤い。うまそう」
「だ、めっ、そこ……今、触っ──」
ビクンッと背がしなる。
脳天迄突き抜けた痺れはじわりじわりと身を染めていき、離していた頭を再び抱え込んだ。
「ん、あ……や、ッア!」
駄目だといおうが、俺の顔を眺めながら胸に吸い付く直輝の舌は止まってはくれない。
恋人に触れてもらう前から赤く熟し腫れていた乳首を吸われ、食まれて、身悶えてしまう自分が恥ずかしい。
離れたいと逃げる胸中と、刺激に悶え身を捧げてしまう本能に、俺のキャパはとうに限界を迎えていた。
「ひゃ、ァ、あんっ!」
「ん……声、抑えなくていいの?」
「は、ぅう……っ、そこ……っも、だめ」
直輝の言葉が右へと流れてゆく。
何か、何か駄目だと、思っていた事があったはずだ……。しかしそんな戒めは甘い快楽に溶けて、消えてゆく。
歯に挟まれ、乳首の先を舌で擦られる度に堪らず腰が揺れていた。中に埋められた指がいつの間に三本から四本へと増やされて、グチュグチュと音が激しさを増す。
じゅうっ、と乳輪ごと強く吸い上げられ離されれれば、ピクピクと体を震えさせ呆気なく絶頂を迎えていた。
「ぁ、あ……あぁあ!」
「いっぱい出たね? 祥ので俺の浴衣まで精液で濡れちゃったけど、どうしてくれるの?」
「う……ッ、ごめ」
「指も見て、ほら。エッチな汁でびしょびしょだ」
聞くに絶えない恥ずかしい言葉の責めに、追い詰められるよりも愉悦が高まっていく。
加虐を孕んだ亜麻色の瞳がレンズの奥でギラリと光った。
ぼんやりと熱に犯された思考のなか、緩慢な動きで身を屈めると直輝の手を取り綺麗な指に吸い付く。
舌を覗かせ、直輝のモノを奉仕する時のように舌を動かすと、浴衣の下で熱く勃ち上がってるだろうそこがピクリと反応を見せた。
「直輝……」
「最後までしたら時間ないんじゃなかった?」
「……足りない」
お腹の奥がヒクヒクと疼く。
直輝の甘い声音も、優しい奥にチラつく激しい熱情の影も、全てが媚薬のように熱を煽る。
「……ぃ……たい」
「聞こえない」
浴衣を盛り上げる太く硬いそれで奥まで突かれたらどれだけ気持ちいいのか知っている。
妖艶にゆったりと笑い太股の内側を撫で上げるだけしかしてくれない直輝が酷く憎たらしい。
「おねが、い」
はぁ、と漏れた息の熱さに自ら驚く。
直輝の肩におでこを乗せて、逞しい太股の上に乗り上げると鼻腔いっぱいに麻薬のような甘い汗の匂いを吸い込んだ。
首筋に鼻頭を擦り付けて、堪らなく舌でも肌の上を堪能する。しょっぱいのに甘く感じる相反した味覚が面白くて、ちゅっと吸い付くと、一度顔をあげ、白い肌に浮かぶ淡い赤みに不満を抱き、今度は強く強く肌に噛み付き吸い上げた。
「くすぐったい」
「ん……な、お……っ、すき」
何度も何度も直輝の肌に吸い付き幼子のようにしがみつく。
もはや、声が聞かれてしまうだとか浴衣が汚れてしまうだなんて余所事を考える余裕はない。
ただただ、体の奥深い所を愛して欲しくて、焦らしてしばかりの直輝が恨めしくて。
早く欲しいと腰を振るたびに敏感なそこが直輝の熱い楔と擦れあい、声高く嬌声が漏れる。
「なお……っ、ぁ……ああ」
ぐっと尻を撫でていた手に腰を引かれ、絶頂へのぎりぎりを保っていた距離がいとも簡単に失われてしまった。
強まる刺激に溜まっていた熱が再び爆発し、二度目の射精をすると、くたりと力無く直輝へと身を凭れかける。
はくはくと息をするなか、余韻に脳裏が白く染まり、瞼を閉じた。
興奮しているとわかる直輝の雄の匂いにそれでも欲望は絶えず、赤ん坊のように汗で濡れた肌に吸い付くと肩を押され次に瞼をあげた時には、直輝の下に組み敷かれていた。
「俺の体で勝手に気持ちよくなっちゃって、本当に淫乱だね祥は」
「な、お……が、悪い」
「俺が悪いの?」
「う……ん。直輝、が……わるい、よ」
二度も射精したからか、体が酷く重い。
今にも眠れそうな気だるさが体も思考も包み込んで、直輝の口元に不穏な気配が乗せられていることには気づかなかった。
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