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桐生と碧
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昼を過ぎたばかりの明るい部屋。
そこはさっきまで食事を摂っていたリビングではなく、その奥にあるベッドルーム。
食事を終えた二人はソファーで一緒にテレビを眺めながら、何となく触れ合っている内に口づけだけでは足りなくなって、桐生は碧をそこへと連れた。
摂食をしたばかりの暖かい身体は桐生の指先や唇にすっかり溶かされて、碧は何も考えられないまま甘い前戯の余韻を纏って寝室へとやって来てしまったのだ。
シーツやカーテンはダークグレーで統一されていて、無駄な物を置かない桐生らしい清潔感が漂うシンプルな寝室。
周りには高い建物は無いからと閉めることを許されなかったカーテンは広い窓の脇に束ねられている。
高い空が覗く窓からは眩しい程の光が射し込み、何も着衣をしていない細い少年の身体がベッドの上で震えていた。
「……………っ…も……………せん…せ……っ……」
碧はさっきまでの表情とは裏腹に、堪えきれない羞恥に涙を浮かべて桐生に許しを乞うていた。
しかしそんな碧を尻目に桐生はベッドから離れたスツールに腰掛けたままうっすらと笑みを浮かべるだけで、指示通りに自分の方に向けて足を開き、自らの手で濡れた淫具を後孔に挿れ羞恥と悦に震える碧の身体をまるで興味のないテレビ番組を見ているような眼差しで眺めていた。
「もっと足を開いて……碧の恥ずかしいところを見せてごらん?」
桐生の言葉に碧の身体がピクンと揺れる。
手渡された性具は大きさの違うハードキャンディを串刺しにしたような奇妙な形のもので、大きくなっていく飴玉のようなそれをひとつずつ飲み込む度に段々が刺激強くなり、最初に挿れた小さな球が奥を深く穿つ。
小さな秘所の入り口がぐっと広がり、苦しくて怖くてもう限界だ思うのに、飲み込み終える時のつるんと吸い込まれていく感触に碧は身悶えた。
自分の中に消えていく彩度の高い海外のお菓子を思わせるショッキングピンクの淫具が、碧の身体の振動に合わせてプルプルと揺れている。
そんな姿をそんな場所を開いて見せる。
日差しが降り注ぐ明るい部屋で。
抱き合うのならまだしも、ひとりだけ一糸纏わぬ姿で乱れる様を晒し、自慰のような行為をじっと見られるのは酷く屈辱的で、情けなく、卑猥で、そして何よりも恥ずかしくて碧は耐えきれず涙を浮かべていた。
「……っ……せん…せ…、……も、許して…ください……っ」
碧は恥ずかしくて苦しくて悶える。
触れて欲しいのに触れてもらえず、淫らな自分の姿を視線で犯される行為が碧の羞恥心を酷く掻き立てるのを桐生はもうよく知っていて、前戯だけを与え、蕩けた碧に恥ずかしい自慰をさせるのは桐生との情事のひとつとなっていた。
それにどうしても慣れることが出来ず涙を浮かべてしまうのは、碧がこの行為をどうしても愉悦と認識出来ないからだ。
それでも桐生に言われた通りの淫行をするのは、碧が桐生を深く愛しているが故だった。
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