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桐生と碧 理由
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『碧……ちゃんと反省した?』
!
モーター音以外の久しぶりの音に碧は塞がれた口から必死で声を漏らし、言葉にならない声を獣のような呻き声のようにして喉を震わせた。
先生、助けてください!
もう、嫌だ!
許してください!
そう必死に叫ぶ。
『ふふ……まだ意識はあるみたいだね』
碧の濡れた髪をひと撫でする桐生の手に、碧の身体が大きく跳ねる。
『いやらしい身体だ……どこもピクピクと震わせて………そんなに声を上げて……』
うっとりとした桐生の声が碧の耳を湿らせる。
桐生の指先は汗ばむ肌をゆっくりと撫で、碧は敏感になった神経をひとつひとつ確かめられているようなそんな錯覚を起こした。
碧は必死に叫び続けた。
ごめんなさい、許してください、と繰り返し繰り返し。
『そろそろ……限界かな?』
笑声の混ざる桐生の穏やかな声。
願いが叶ったのか、シュルっと目隠しが外れる音がして、桐生の手から碧に視界を再び与えられると、目の前に現れる桐生の微笑みに碧の涙が溢れた。
『可哀想な碧……今日のお仕置きはよっぽど辛かったみたいだね』
そう微笑む桐生はやはり美しくて、碧はそれがこの苦しみから解放してくれる神の使いの笑みのような、そんな風に思えた。
やっと戒めを解放された時の極致は凄まじく、碧は泣きながら何度も終わらない吐精を繰り返した。
これがたった三十分程の事だったと後で桐生に聞かされたその地獄のような強過ぎる悦の拷問は碧の中で強い恐怖となって、その時から碧は桐生に更に従順になったのだ。
「お仕置きが嫌なら続けなさい、碧」
ベッドの上の碧に桐生はスツールで足を組んだまま眉を上げてそう言った。
「………………………は…い……っ…」
碧は泣きながら強要された淫行を再開する。
粘着質な水音が碧の後孔から伝わり、背徳の悦が碧の身体をまた支配し始める。
「……っ……ん………ぁ……っ……」
醜いその姿を桐生の琥珀色の双眼がじっと見ていると思うと、身体が熱くて苦しかった。
碧はこの関係が滑稽だと知っていた。
この行為が普通の恋人たちが愛が故に求め合うそれとは全く違うものだということも。
だけど碧は桐生を深く愛していたし、桐生もまた碧を愛しているのを感じていて、碧にとっては決して満たされるだけの行為ではなかったが、これが二人にとっての愛し合い方だったのだ。
碧はそれを受け入れて桐生を愛していた。
「……っ…………んっ……先…生……っ」
碧の後孔が淫具を飲み込む。
その刺激にビクリと跳ねる羞恥に肌を染めた薄い少年の身体。
「いやらしくて……可愛いよ、碧」
呟くような桐生の言葉にまた熱くなる。
桐生の存在は碧の全てを捧げないと手に入らないという事を碧はよく理解していた。
だから一見虚しく思えるこの行為は、碧が桐生に対する精一杯の愛情表現だったのだ。
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