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太陽の光が城壁の周辺を照らしている
鮮やかな草原が風に吹かれふわりふわりと揺れていた
さっきの出来事がなければ、穏やかで綺麗な場所
「………………。」
俺は自らの手を強く握りしめる
そしてすぐに森の方へと向きを変え、先生と一緒に教室へ戻っていったーーーーー。
ーーーーーーーー
「悠っ!!」
教室に戻ると陽さんが焦ったように駆け寄ってくる
俺の肩を掴み、心配そうな顔で俺を見つめる
「彩野先生から聞いた。
大丈夫か?
どこか怪我なんてしてないだろうな」
そう言って俺の身体に支障はないか確認する彼に俺は苦笑した
陽さんは俺に何かを隠しているようだけど、それを俺が問いかけてもきっと彼は答えてくれないだろう……
だったら、彼が話してくれるまで待つしかない
隠しているものを無理に聞くのは誰でも嫌だと思うから
「大丈夫です。俺は何にもされてません」
「そうか……。なら、よかった」
ホッと息をつき安心したように身体の力を抜く陽さん
昼休みを終了するチャイムが鳴り、俺たちは席に座る
「……おい、お前。」
「ん?何、如月くん」
隣にいる如月くんがなぜかムスッとした顔で俺を呼びかけてきた
(これはきっとアレで怒ってんな……)
「お前、俺の忠告無視したな?」
やっぱり
「いやぁ……だってあの忠告さ、どんな子かなんて詳しく言われてな「言わなくても、白い悪魔っていえば大体わかるだろ…」……う、うーん。そうかな…そうだね……」
俺の言葉を遮り、ギロリと睨む彼の姿に俺は笑みを浮かべることしかできない
でも、まぁ……確かにしろい悪魔は真っ白だったし、これは俺の不注意でもあったな
「すみません。これからは気をつけます…」
そう言ってぺこりと小さく頭を下げる
「…たくっ。本当に気をつけろよ
なんか下手したらお前死にそうで怖いんだよな」
「え、やめてよ。そんな物騒なこと言わないでくれ」
謝ったら如月くんになんとも不気味な言葉を頂いてしまった
本当になりそうだから、そんな事言って欲しくないぞ俺は
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