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「!!……お前、その痕……」
「あっ…」
如月君が俺の首筋を見て目を見開く
その表情に俺はドキリと心臓が跳ねた
どうやら首筋にあるキスマークを見られてしまったようだ
「い、いや、如月君……これはその違くて……えと…これは……そう!虫刺され……虫刺されだよ!!」
「ばーか、誤魔化すんじゃねぇ。紫色まで変色する虫刺されなんてあるわけないだろ
そうか。一昨日の作戦、上手くいったんだな」
「え、えっと……」
(本当はヤキモチ妬かせるどころか、それ以上に大変なことになったんだけど……)
そう言おうとしたが、その前に彼はポンッと俺の肩に手を置き「よかった、よかった」と言いながら自分の席へと移動してしまった。
その姿を呆然と見つめる。
(如月君の言う通り、本当に…これで……)
「よかったのだろうか……」
「よかったんじゃないのか?
俺がつけたキスマークのおかげで悠はトトと仲直りしたんだし」
「う……確かに、そうですね……」
(でもそれ以前に多くの代償を払った気がするぞ、俺は……)
そう思いながらため息をつくと、ホームルームの始まる鐘が鳴ってしまった
「じゃあ悠、またお昼休みにね」
「あ、はい。」
ホームルームを受けるため、俺と陽さんもそれぞれ自分の席に移動する
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