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熱-3
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ナツを抱きかかえたまま、自分の部屋に入りベッドにナツを寝かせる。
あ、制服。
このまんま寝かせたら制服皺になっちまうしな。
着替え…は俺のだったら余裕でブカブカだし優樹(ゆうき)のでいいか…。
優樹は2つ年下の弟であり、もう一人。
優樹の双子で二卵性の姉である真樹(まき)がいる。
中学三年の優樹と高校二年のナツは背が一緒だから大体優樹が着れるならナツも着れるし。真樹はナツに懐いてるけど、さすがに思春期の女の子だしな…。
部屋を出て、隣にある優樹の部屋でスエットを拝借する。
「ナツ。ナツ。」
ゆさゆさとナツの体を揺さぶる。
ベッドに着いてからすぐにナツは安心しきって眠っていたから起こすのが申し訳ない。
「…ぅ……?」
「制服。皺になるから。」
「…ぃい」
「だめ。ほら優樹のスエット貸すから着替えろ。」
「……わかった。」
やっと着替える気になったのか体を起こしネクタイに手をかける。
しかし熱のせいか、ナツの手を振るえてネクタイの結び目をいつまで経っても解けない。
「ユウ…やって?できない…」
まぁ、熱のせいだしいっか。
普段はこんなとき、自分でしろと言うけれどよぽっど今回の熱は酷いのかナツは俺に頼んできた。
甘やかしすぎだとは思うけどな…。
そうは思いながらもネクタイの結び目を解く。
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