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俺は思い切って聞いてみた。
「捺芽、休んでいた間に何があったんだ?」
「っ...?なんにもないよ」
「やっぱり体調悪いのか?」
「大丈夫だよ」
嘘だ...と思う。顔色が悪いし声にも元気がない。
「保健室行こう」
休ませないと、と思った。
捺芽の手を引いて、半ば無理矢理廊下を歩かせる。
「ちょっと美影!」
捺芽の声は聞こえないふりをして廊下を進んだ。
少しして保健室に着いた。
ノックをして扉を開けると保健医は席を外しているようだった。
俺は捺芽を奥のベッドへ連れて行った。
「寝ろ」
「嫌だ。眠くないし眠れないよ」
「いいから。目を閉じるだけでいい。お前は平気だと思ってるかもしれないけど、体は思ってる以上に疲れてる。酷い顔だぞ?いいから寝ろ、ここにいてやるから」
捺芽ははじめこそ抵抗していたが、限界に達したのか目を閉じて寝息を立ていた。
目の下の隈が濃い。どのくらい寝られていないんだろうか。
捺稀は捺芽が寝られていないことに気付いているんだろうか。
取り敢えず連絡だけはしておこうと思い、捺稀にメールを送った。
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