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高校生になった今でも豊の父親好きは相変わらずで、俺に「父親のどこが好きなのか」とか「今日はこんな可愛いことしてた」とかいちいち報告してくる日々が続いていた。
そういうことは本人に直接言えと思ったのは一度や二度ではない。
はー、うざ。
別に俺、腐男子じゃないからそんな話聞いたって萌えねぇし。興奮もしねぇし。
「何言ってるの!?こんな萌えて、興奮する話がどこにあって言うの!?」
あー…
こういう話で萌えるし興奮するしって奴、ここにいたわ…
「…朔乃の萌えポイントがわかんねぇ…」
「まぁ、羊ちゃん腐男子じゃないもんね!それは仕方ないよ!羊ちゃんにそこまで求めてないから大丈夫!」
グッ!と親指を突き立てる朔乃。
求められても困るから。
ぎゅーっと朔乃を抱きしめると、擽ったそうに笑った。
「あの二人、ほんとに付き合えばいいのにねー」
「…そのうち付き合うんじゃね?豊のほうがべた惚れだし」
「いやー、豊くんって真面目な恋愛ってヘタレなとこありそうだからねー。アピールすら出来てなさそう」
ケラケラ笑う朔乃。
朔乃の言うとおり、豊はあまりアピールできていないようだった。
…いや、おじさんが豊のアピールに気づいてないだけかもしれない。
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