アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
5
-
それでも親父は俺のほうを向こうともしない。
なんで俺の気持ちが伝わらねぇんだよ…。
なんで否定すんだよ…。
「………っ!もういい!!」
「豊!?」
親父の制止も聞かずに俺は家を飛び出した。
行くあてなんてなかったけど…それでも…あそこには居たくなかった。
「………んで、こんな時間に俺の家に来た、と?」
「………はい………」
はー、と盛大にため息をつく羊。
あの後、結局どこに行こうか迷った挙句に羊の家にお邪魔させていただくことにした。
「まあ、まさかおじさんがそんなこと言うとは思わなかったけどさー。ごめんな、豊」
「………は?」
羊がいきなり謝ってくるから、一瞬反応するのが遅れた。
「人がせっかく謝ってんのに何その反応」
「え…いや…何で羊が謝んの?」
「(まさか本当にやるとは思わなかったけど)強制的に告白すること決めちゃったしねー。少しくらいは罪悪感があるわけよ」
「羊に罪悪感とかあったんだ…」
「よし、出てけ」
「すみません!!冗談です!!」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
46 / 214