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あの日の夢 by 響也
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プルルルル プルルルル
「はい、織部です。え?はぁ?どういうことだよっっ!くそっ」
ガチャッッ
「湊翔!出掛けるぞ!!」
「え?響也、ど、どうしたの?」
「俺の父さんと母さんとお前の母さんが...交通事故で、意識不明って...」
「え?!お母さんが?!嫌、嫌、あぁ」
「湊翔、大丈夫だ、落ち着け、大丈夫、きっと大丈夫、だから一緒に病院行こう」
「うん...」
俺、織部響也(おりべ ひびや)は、同じアパートの隣の部屋に住んでる月城湊翔(つきしろ みなと)と共に病気へ急いだ。外はとても嫌な雰囲気の雨が激しく降っていた。
ガラガラッッ
「先生!父さん達は?!どうなんですか?!」
「...手は尽くしたが......最後にお父さん達を見送ってあげてくれ...すまない」
目の前にはいつもの元気な姿からは想像もできない程色白くなっった両親が横たわっていた。
「...湊翔、おいで、お前も母さんにお別れ…しないと」
「っっ、ん、うん...お母さん...んんっっ、...ばい、ばい...んんっ、うぅっっ...」
「あっ...母さん!父さん!!目、覚ましてくれよ!!おい、なんで!なんで!...置いてかないで...」
――――――――――――――――――
「響也、大丈夫...?」
小さな湊翔が俺を心配してくれている。
「あぁ、ありがと、取り乱してごめんな...」
強くならないと…。
「...響也、泣かないで、俺が居るよ...置いてかないよ」
湊翔は綺麗な顔で微笑んだ...。
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