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巡行
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屋台を担ぐ男性諸氏は、集合するや否や、駆け付け三杯をやる。
神事だから、御神酒は付き物だけど。
それだけじゃない。
屋台の本体は重い。
真面目に、太鼓無しでも、3トンという町なんか、ザラだったりする。
2日間、ソレを担いで練り歩く。
最中はずっと、硬い木の持ち手が、肩に食い込む。
これが、ハンパじゃない痛さらしいのだ。
酔って騒いで、少しは感覚を鈍くしておかなきゃ、2日なんて保たない。
そんな訳で、祭りの日には法被を着た酔っ払いがワンサと町に溢れる。
ホント、ここにこれだけの若い衆がいたのか?って思う位、湧いて出る。
アッチを向いても、酔っ払い。
コッチを向いても法被の集団。
夜になるにつれて、タチが悪いのが出来上がって暴れ出す。
つまり。
彼女連れだと、そういうのに、絡まれる場合もあるし。
モテたくて、イイトコ見せようとして、失敗したバカ野郎がウヨウヨするのが、祭りの終わった直後なんだ。
―あの人は、大丈夫だろうか?
余計なことが、頭を過った。
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