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見解
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「結城は、ああいうのに、好かれるよな。」
ポツリと長峰くんが、言った。
―は?
「ガタイのイイ年上。崎谷さんとか、米田の兄貴とか。あと、涌井先生とか。」
「そう、かな?」
崎谷さんは、部活の先輩だっただけだし。
米田さんは近所で、じいちゃんのよく行く、医院の孫だし。
「涌井先生は顧問だっただろ?」
「は?天然かよ…。」
呟いて、額なんか押さえてる。
何なんだよ、全く!
ぼくから逃げたクセに。
今さら何の話だよ?
噛み締めた唇に、長い指が優しく触れた。
―えっ?
思わず、顔を上げた。
「ながみね…く、ん?」
照明が逆光で、表情が見えない。
「ほら、帰るぞ。」
ごく自然に、手が差し出された。
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