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「「……。」」
(…、また沈黙…)
そりゃそうだ…
あれだけ長い間ほっぺに手え包まれて見つめられて、そんで”暑い?”
(……。)
いやいや、ねぇよ…
それ確認するだけで、普通あそこまでしねぇだろ…
緒方にしてみれば意味不明だし、たぶん今頃”何だったんだろ、あれ…”みたいなことになってるだろう
(何でもっとこう…自然にごまかせなかったのかな…)
「……。」
緒方の方を見れないで、なんとなく視線を通路の向こう側に移すと、すでに窓から差し込む光が薄紫色になっていた
(あれ、もうこんな…?)
…いや、けっこう長い間2人で色々聴いてたし、ここ来るときすでに夕暮れに近かったから当然っちゃ当然か…
…
あ、そういや…
肝心なこと、”これ”聞いてなかったな…
「なぁ、緒方…」
「…わっ!な、何…?」
「……。」
なんか…ほっぺに手添えてぼーっとしてたけど、今は見なかったことにしておこう…
「…緒方はさ」
「……。」
いや、そんな身構えなくていいよ?俺が聞きたいのは…
「…どうして、ここにいたの?」
「……っ、」
…このとき緒方の目が不安そうに揺らいだのを、俺は見逃さなかった
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