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とらぶる発生
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*・*・*
「…んー、じゃあ何で?」
「……。」
「…緒方?」
「だから…ほんのちょっとだけ先に──」
…事の起こりはほんの数十秒前
この部屋から帰ろうと2人で歩いてたら、緒方が扉から出た途端立ち止まってしまった
しかも”ちょっとだけ先行ってて”、”すぐ追いつくから”、と一歩も動かない
忘れ物かな、とか他にもいくつか聞いてみたけどふるふると首を振り、答えない
(…何なんだろ?)
俺が言う通りに先行っててくれないからか、緒方は本格的に困ってる模様
でも、ここまで隠されたら気になってしまう
…なんだかいじわるしてるみたいで気が引けるけど、それ以上に、こんなにも暗くなってるのに1人にしたくなかった
「……。」
「……っ!?」
緒方へ一歩二歩と近づき、両手を頬へのばす
「わあああっ!!待って、分かった!言う!言うからぁ…!」
「……。」
そこまで拒否られると、正直ちょっと傷付く。けど、本当のこと言って欲しい
(……。)
…前言撤回。顔真っ赤、可愛い
「「……。」」
手を引っ込めて答えてくれるのを待ってると、緒方が俯きながら、ポケットから細い棒のようなものを2本取り出した
「…ん?」
「……。」
…よく見ると先端の部分がいくつか曲がってたり細工がしてある。…ってこれ、もしかして
「ピッ…キング?」
「……。 」
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