アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
水堂家の1コマ
-
『…ねぇ、その子……あ、あんたちょっとついでにお醤油買ってきて!』
母さんに余計なこと追及されそうになったけど、食器棚をガラガラする音と共に話は変わってしまった
つか、今気付いたのかよ…
「…は、醤油?」
『もうちょいで切れそうなの。今日唐揚げだから』
「…ポン酢のでよくね?あるでしょ」
『どの道ないと困るの!いざスーパーへ行かん、GO!』
…なんで醤油1本でそんなテンション高くなれるんだろう。電話の向こうでビシッと指さしてるのが目に浮かぶ
「…分かった、分かった。でかいの1本でいい?」
『ありがとねー。お金ある?』
「…ある」
『はーい、早めに帰ってきてねー?』
「んー」
ピッと通話を切り、小さくため息をつく
(醤油、醤油…っと)
「…水堂君」
「…うおっ!?」
「……ごめん」
「…わり」
…いつの間にか緒方が電話に耳を傾けていたらしく、身体がくっつきそうなくらい近くにいて
(…何だろう)
拗ねたように、むくれた顔をしていた…
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
81 / 226