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誘惑 ~レベル5~
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「……っ、…っ、」
「……。」
すり、すりと頬を撫でる度、ピクンと肩が揺れる
バッグの肩紐を両手で握り、身体をきゅっと引き締めて…
…声が、漏れるのを抑えてる
(可愛かったんだけどな…)
さっきみたく両手でしたら刺激が強いかな、と思って片手にしたんだけど、そういう問題ではなかったらしい…
「……?」
「……。」
するん、と反対側のほっぺに手を移動させ、今度は手の平の方でまたすりすり
(あー…すげー柔らかい…)
水面に何かを浮かべるように手を這わす
なめらかで、ほんと赤ちゃんみたいな肌
…こんなに赤くなってるのに、まだスベスベしてる
(……。)
俺、今…どんな顔してるんだろう…
「…ん……ゃ……」
そんなことをぼんやりと考えてたら、緒方はひときわ甘い声を上げ、力が抜けたようにくたっと靴箱の方に寄りかかってしまう
かろうじて肩紐を握ったまま、ぽーっとした顔で俺を見上げる
(あ、またこの『目』…)
吸い込まれそうなくらい、黒くて暗くて幼い瞳
どうして緒方は、こんなに──…
「「……。」」
…夜は深くなっていき、どんどん飲み込まれていってしまう
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