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忘我
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(何で鎖骨…?)
そう混乱してると、手が裾から首元の方へと向かい、くいっとシャツを下へ引張られる
「ちょ、おが…」
「……。」
普段緩めにしてるネクタイまでさらにシュルシュルと緩められ、またシャツをくいくい
「…ほ、ほんと何?」
「かっこいい…」
「……っ、」
胸元に顔を寄せられると同時に指がシャツの中へ入り、形をたしかめるように鎖骨を弄られる
くすぐったくて、途端に顔が熱くなる
(…なにっ…、なんで…?)
ぼー…っとして、くらくらしてくる
息が上がってきて、身体から力が抜けてくのが分かる
完全にさっきと立場逆転だ
(かっこいい、って何が…?)
どうして、こんなことしてるんだろう…
「…はぁっ、…んっ、……ちょ…」
「……。」
…いつの間にか身体はほぼ密着していて、まだそこは指先でなぞられたまま
(あ……)
緒方の、匂い…
髪のあたりからふわふわと、水の香り
今日ずっと一緒にいて、これが当たり前になりかけていたけど、こんなに近くに来られてまた意識してしまう
(……っ、どうしよう…)
ばく、ばくと鼓動が止まらない、収まらない
良い匂いすぎて、思考がとかされていく
…腕には、やっぱり力は入ってこない
「……も、やめ…」
ヘンな声が出そうになって、言葉がうまく紡げなくて
そう言うのが、精一杯だった
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