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【後日談】一夜の夢、一生の誓い …雅治1
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陸に呼ばれた、と思った。
振り向いたけど、俺が求める姿は見当たらない。
代わりに、どうやら揉めているらしい男女が目に入った。
…気のせいか。
そう思って、陸を探すために駅の方に向き直ろうとしたけど、その女のシルエットに強い既視感を覚えた。
妙に胸がざわついて…
なぜか、頭で考えるより先に身体が動いてしまったんだ。
振り向いた女と目があった時、俺は酷い衝撃を受けた。
その衝撃を言葉で表現するなら…
アレだ。
キューピッドの矢が刺さった、みたいな?
…アホらしいけど、本当にその表現が的確だと思う。
なんて言うか……
後光が差しているかのごとく、彼女は輝いて見えたんだ。
何せ、俺の「好き」の全てが、そこにあったから。
同時に感じる罪悪感。
陸という人がいながら、こんな気持ちになるなんて。
だから、その彼女が陸だと分かった瞬間…
俺は叫びたくなった。
周りの目なんて気にせず、抱きしめて踊り出したかった。
この天使は俺のだ!と。
甘い、いつもより甘い香りの陸。
砂糖菓子のようにフワリとしているのに、不思議な色香を漂わせる。
可愛い、いつもより可愛い陸。
スカートから素足が覗いていることに気付いた時は、周りに人がいるのも構わずそこを撫でたくなった。
確かに、陸のしたことにはビックリした。
理由を聞くまで、内心かなり戸惑ったし。
けれど、可愛いは正義だ。
可愛い(というか、陸)なら何をしても許される。
本当にそう思った。
あぁ。
バカで、結構だ。
それより何より。
俺のためにここまでしてくれたってところが、マジで可愛過ぎだろ?
しかもその理由が「手を繋ぎたいから」だなんて。
ベッドの上ではあんなにエロいのに。
全然汚れてなくて、真っ白でピュアで、あー…ホントどうしてこんなに可愛いんだか。
そんな陸が、アソコにオモチャを仕込んで来た。
始め、俺のを拒むために入れてるのかと思った。
誰の入れ知恵だ?と。
けれど、その理由がまた…
あぁ。
我を失うかと思った。
喘ぐ声までいつも以上に可愛らしくて。
化粧のせいか、いつもより黒目がちな瞳。
濡れた唇。
短いスカートから投げ出される生脚。
純情そうに目を潤ませるその天使は、卑猥なアソコを俺のためにヒクつかせる。
全てが俺のものだと思うと、なんとも言えない想いに駆られた。
全て俺で満たしたい。
俺がいないとダメな身体にしてしまいたい。
このままずっと…俺の腕の中に閉じ込めておきたい。
愛しい、愛しい陸。
俺は狂ってしまいそうだ。
望み通り、今日は離さない。
ちなみに。
過去付き合った子らとは、外でイチャついた事はない。
そういうのカッコ悪いと思っていたし、人前でそんな事をするなんて馬鹿のする事だとすら思っていたからだ。
でも、どうしてだろう。
陸とイチャイチャするなら、むしろ俺からお願いしたいくらいだ。
今まで我慢させた分、今日はずっと手を繋いでいよう。
今まで出来なかった分、周りに見せつけてやろう。
途中で陸がもし嫌がっても…
絶対離してやらないからな?
あぁ、そうだ。
こうして手を繋ぎたかったのは…
俺の、願望だ。
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