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初日作業終了
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プログラムは無事にシステムに組み込む事が出来、基本的な動作は確認できた。
「今日はここまで確認できれば十分です」
小栗さんはそう言って立ち上がった。
「私は先に事務所に戻って今日の報告をして来ます。
お二人もこちらの片付けが終わったら、事務所までお願いします。」
小栗さんが去った後、俺は伸びをしながら盛大なため息を吐いて机に突っ伏した、
「はあぁ〜〜。緊張しましたぁ。無事にプログラム組み込めて良かったです〜」
作業の緊張もさることながら、メーカー担当者に見られながらの作業と言うのが何ともいたたまれなかった。
しかも、きらきらオーラを常に横に感じて、何とも言えない緊張が上乗せされていた。
美人な笑顔!と最初に心弾ませていた小栗さんの顔は、仕事中は真剣過ぎて怖かった…
「ははは。お疲れ様。ま、初日はこんなもんだよ。問題は明日からの、データ確認だぞ」
「う〜。そうですね。明日も頑張ります。」
俺たちはパソコンの周りを片付け事務所に向かった。
事務所に着くと小栗さんに会議室に通されて、明日からのスケジュールを確認し、今日の作業は終了となった。
さあ帰ろうかとした時、会議室に一人の男性がニコニコしながら入って来た。
「今日はお疲れ様でした。順調だった様で、早く終わりましたね。
と言うわけで、佐藤君の顔合わせも兼ねて、ちょっと飲みに行きませんか?」
そう声をかけて来たのは…そうだ、小栗さんの上司の山本課長さんだ。
最初の顔合わせの時、挨拶した。
見た目は厳しそうな感じだけど、話すと気さくな感じがする。
「ありがとうございます!良いですね!行きましょう!」
と、飲み会大好きな佐々木さんが即答した。
今日は色々疲れたから帰りたい…
でも、無理だよな。
うん。これも仕事のうち…
客先の雰囲気にいまだ慣れない俺は、ニコニコしていることしか出来なかった。
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