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急接近 …1
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すぐに帰り支度を終えた山本さんと小栗さんの後に着いて、佐々木さんと俺は居酒屋に向かった。
途中、何度か女子社員が「お疲れ様です」と前の2人に声をかけていた。
小栗さんを見て目をキラキラさせながら…
そうだよなぁ。小栗さんって背も高いしイケメンだし、やっぱりモテるよなぁ。
なーんて考えていると、どうやら目的地に到着したようだ。
「いらっしゃいませー!!」
と、元気な店員さんの声を聞きながら暖簾をくぐる。
中央にカウンターとテーブル席が少しあって、左右には暖簾で区切られた半個室のような座席が並んでいる。
おしゃれな居酒屋だった。
すぐ近くの座席から「お疲れ様!」と声が聞こえてきた。
小栗さんと同じ開発部の人が数人、先に来ていたようだ。
ここに来て最初に挨拶した人達だ。
「お!佐々木君!こっちこっち!」
近付くと、そのうちの一人が佐々木さんに声をかけた。
確か、この開発部の部長さんだ。
佐々木さんは嬉しそうに部長さんの隣に座った。
山本課長は奥の空いてる席に座った。
俺がどこに座ったらいいのかなと立ちぼうけでいると、小栗さんが「ここに座ろう」と、入り口近くの二つならんで空いてる席にエスコートしてくれた。
「来た来た。和製ジョニデ!」
小栗さんの向こう隣に座っている人(確か、加藤さん)が、そう声をかけて来た。
ん?和製ジョニデ?
と、頭にはてなマークを浮かべていたら
「小栗、ジョニーデップに似てない?でもジョニデみたいに濃くなくてシュッとしてるから、和製ジョニデなの!」
と、豪快に笑いながら、加藤さんは俺に説明してくれた。
おお!ジョニーデップに似てるかどうかはよく分からない(ビミョー)けど、ハリウッド俳優ぽいとこは同感です!
この大物オーラも、それで説明がつく!
うん。ハリウッドオーラ!!
それに、言われてみれば、ジョニーデップのような色気のある格好良さだ。
うんうん。
「マジ、それやめろって…」
小栗さんはため息をつきながら席についた。
とりあえずビールでいいよね、と言うことで注文して、すぐに届いたビールで乾杯をした。
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