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打ち上げ
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打ち上げは、地元の名物が食べられるという、山本課長さんオススメの居酒屋だった。
どれも美味しくて、今まで仕事やら何やらで悩んでたことなんで忘れて、気持ち良く飲んだ。
佐々木さんが場を盛り上げてくれたし、山本課長が俺の仕事ぶりを褒めてくれたり、本当に楽しい打ち上げだった。
変に小栗さんを意識することもなく、居酒屋はお開きとなった。
「さーて、次はどうしようかな?
佐々木さーん、いつもの所、行く?」
二次会かな?
山本課長さんがニヤニヤと佐々木さんに声をかけた。
「おっ、良いですねぇ〜」
佐々木さんもニヤニヤ返す。
「佐藤も行くか?出先だし、たまにはこういうのも良いんじゃない?」
行く?どこへ?
ニヤニヤ具合からして、お姉ちゃんがいる所なのかな…
俺、苦手なんだよね。女の子が隣に来る飲み屋とかって。
だいたい「可愛い可愛い」と頭撫でられたりするんだ。
初めて会った女にベタベタされるのは好きじゃない。
「あー。えーと…」
でも、このまま一人で帰るのは寂しい…
行こうかな。小栗さんは行くのかな?と、チラと小栗さんを見た。
「佐藤君がそーゆーの好きなら止めないけど。。俺は遠慮しときます」
「そーゆーの?」
って何?と首を傾げたら、佐々木さんが「おっぱいパブ」と小声でにやけながら教えてくれた。
「お、僕も遠慮しときます!!」
「えぇー。健全な男子の反応じゃないぞー」
「僕、そういう店で良い思いしたことないんですよー!子供扱いされるって言うか…。
そ、それに今日は疲れてて、もうホテルで休みたいな〜と!」
いや、うん。俺も健全男子です。
全く気にならない訳では無い!
むしろ、気になる!
でもね、小栗さんも行かないし…何より、小栗さんにおっぱい好きだとか思われたく無いし…
とにかく!なぜだか小栗さんに良く見られたくて断った。
「そっか、初現地で疲れてるよね。
うん。今回はお疲れ様でした。また…次の機会があれば、宜しくね!」
と、山本課長さんはあっさりと、佐々木さんを連れてネオンのきらめく方へ去って行った。
「嵐のように去って行ったな」
と小栗さんが笑った。
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