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二人で二次会 …1
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それからすぐについた屋台は、壁の部分が半透明ビニールで覆われていて、小屋みたいになっている大きめなものだった。
人気なのか、外に置いてある立ち飲み式のテーブルにも人がたくさん集っている。
カウンターの奥がちょうど2席空いてて、小栗さんと腰を下ろした。
狭い屋台にお客さんがいっぱい入っているせいか、ちょっと、いや、かなり近い。
もう少しで肩が触れそうな距離。
なぜかドキドキする…
日本酒と、おでんをいくつか小栗さんが頼んでくれた。
卵を頼んだら、今日は売り切れているらしく、それを聞いた小栗さんが残念そうな顔をした。
「卵好きなんですか?」
「いや、ここの卵って双子の卵なんだよ。それを佐藤君に食べさせたかったんだけどね」
「双子の卵⁈黄身が二つってことですか?
実物見たことないです!へぇ!食べたかったなぁ」
「うん。そう言ってくれると思った。
また連れて来てあげるよ」
そう言ってニコリと微笑んでくれた。
また?また次があるんですか?
そう思うと、何かとても嬉しい気持ちになった。
「嬉しい!楽しみにしてます。」
ふふっ、と笑い返したら、小栗さんの目がとても優しいものになった。
不思議な人。
仕事中はあんなに厳しくて目付きも怖いし、それにオーラをビシビシ感じるせいでとても近寄り難いんだけど、今は別人のようだ。
隣にいることがとても居心地が良い。
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