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ジョニーデップ
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ホテルに帰って、コンビニで買ったおにぎりをビールで流し込みながらテレビのチャンネルをカチカチ回していたら、ケーブルの映画チャンネルなのか、洋画が放送されてて思わず手を止めた。
ジョニーデップが出てる。
昔の映画だろうか。
ジョニーデップがかなり若い。
途中からだから、話の内容は分からないけど、ジョニーデップが女性に愛をささやきながら、熱いキスを交わしているところだった。
うわ、この人の色気、やっぱりすごいなぁ…
ふと、想像してみた。
この女優のように俺がジョニーに抱かれるところを。
…
……
ナイ。無理。想像出来ない。
逆に、女優にキスをして抱く事は、簡単に想像出来る。
うん。ちょっとこの映画エロいな。
変な気分になるぞ。
俺は、小栗さんの手を想像して抜いた後から、俺は男でもイケるのかと真剣に悩んでる。
でも、こうやって、小栗さんが似てると言われているジョニーデップの愛撫を見ても、全くそんな気にはならない。
試しに…
この画面にいるのが小栗さんだったら?
ジョニーデップを小栗さんに変換してみる。
小栗さんに、愛をささやかれながら、ついばむ様なキスから深いキスへ。
あぁ、あの美人の顔が俺に近付くなんて…それに、きっと、キスも相性が良いんじゃないだろうか。
こんな風に抱き合うのって、どんな感じなのかな…
それから、小栗さんの手が女優…いや、俺を愛撫する。
あの滑らかな動きをする手で、俺を煽る。
想像しながら、ジョニーデップの動きに合わせて自分自身で胸から下へ、手を這わせる。
って!
ダメだ。もうダメ。ギブアップ。
想像が…出来てしまった。
男に抱かれたい訳じゃない。
だけど小栗さんなら…
俺は、小栗さんを性の対象として、見てるのか?
憧れはある。
近付きたいとも思う。
あー。よく分からない。
この感情が何なのか。
ただ、分かることは
この気持ちを小栗さんには気付かれたくない。
だって、男の俺にオカズにされたとか…絶対気持ち悪いと思われるでしょ?
それは嫌だ。
もっと仕事も一緒にしたい。
俺はこんな事を考えてる場合じゃない。
明日は大事な仕事の締切日なのだ。
寝よ寝よ!
缶に残ったビールを一気に飲み干して、ベッドの中で無理やり目を閉じた。
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