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二人だけの飲み会 …2
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このお店は、色んな種類のお酒があって、面白がって注文したら気付いたら結構飲んでいた。
酔いが回って来てから、気になることがある。
さっきから、注文したものを持ってくる女性の店員さんが、やけに小栗さんにキラキラ目線を送っていることだ。
隙があれば話しかけようとしているみたい。
店員さんが去った後で小栗さんが言った。
「何?あの子の事、気になるの?じっと見てたけど」
「えっ?いや、まさか!
彼女が…何か、小栗さんの事を気があるように見てたから…その…も、モテモテですね〜!」
気になるから見てたのは確か…
でも、気になるのは店員さんじゃなくて、小栗さんを見ている事であって…
あれ?何だ、このモヤっとした感情。
「別に、気にならない子にそんな風に見られても、何も感じないし、モテても嬉しくないよ。
それに俺は今、佐藤君しか見てないから」
「…え?」
「…」
一瞬の沈黙。小栗さんの目が泳いだ気がした。
何か、小栗さんを好きな人が聞いたら、確実に勘違いしちゃうような事を言われたような。むむ。
「えーっと、サシで佐藤君と飲んでるんだから、 今は別に周りを気にしてないってこと」
「あ!そうか。そうですよね。すみません。変な事気にして。あはは」
俺しか見てないって、危うく別の意味に取りそうになった。
俺の脳みそ、お花畑かっ
「ま、でも確かに。
店員にチラチラ見られるのも落ち着かないし、店を移りますか」
それから、二人でぐいっとグラスをあけて、店を出た。
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