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二人だけの飲み会 …3
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小栗さんが向かったのは、あの屋台のおでん屋さん。
「また来よう」って言ったのを覚えてくれてたのかな?
ふふ。
嬉しいな〜。
二人ならんで歩く。
うん。これこれ。小栗さんの包み込まれるオーラ。
気持ちが良い。
お酒の気持ち良さと、気分の良さが、俺の顔をさっきから緩めっぱなしだ。
「楽しそうだな?」
「へへ。楽しいですよ〜」
酔ったふらつきに任せて、コツンと一瞬、小栗さんの肩に頭をぶつけた。
「本当に、酔ったら面白いな。佐藤君は」
「ええ〜どこがですかっ?」
てか、その流し目、何スイッチで出るんですか?
ヤバイから!本当ヤバイから!!
そうこうしているうちに、屋台に着いた。
今日も相変わらず、お客さんでいっぱいだ。
たわいも無い話をしつつちょっと待ったら、カウンターが空いて二人で座れた。
そして、やっぱり近い…。
小栗さんがあの日のように、お酒とおでんを頼んでくれる。
「お待ち!」
と言う大将の声と一緒に、お酒とおでんが出された。
あっ!今日は卵がある!
「卵っ!これ、ずっと楽しみにしてたんです!」
俺がニコニコしながら箸を割ると、小栗さんが俺の頭をなでた。
「佐藤君って、本当に可愛いな」
「!!」
今、一瞬でボンって顔が赤くなったに違いない!
何を突然言い出すんだ!この人は!
「もう〜、小栗さん、酔ってるんですか?」
「はは。いいから、卵食えよ」
そう!卵!双子の卵!!
箸で、そおっと二つに割る。
わ!確かに、黄身が二つ入ってる!
「わあ!本当に双子だ!すごい!小栗さん!見て見て!双子だよ⁈」
始めて見る卵に感動しつつ、卵を頬張った。
「ん。連れて来て良かった」
小栗さんは、グラスの日本酒を一気に飲み干して、お代わりを注文した。
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