アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
昨夜の秘事 …1
-
小栗さんに押し倒される。
うん。
思った通り。
俺が下でも全然嫌じゃ無いよ。
その時……カサリと俺の耳横で音がした。
ふと、小栗さんの動きが止まる。
どうしたんだろう、と見上げると、身体を起こして右手のひらを見て固まっている小栗さんがいた。
「小栗…さん?」
俺がそう声をかけると、小栗さんが手のひらをこちらに向けた。
「これ…どうしたの?」
何か、手に張り付いてる。
何?
……あ!!
俺が昨日バイブに使った…コンドームの空き袋、だ!
「あああ!あのっ!それはっ!えっっっと…」
俺は袋をバッと奪ってゴミ箱に投げた。
俺のバカ!
昨日の俺を殴りたい!
まだ完全に受けの身体になってないし、今は恥ずかしいから、何に使ったかは秘密にしたいのに、どうしよう!
「はぁ…」
小栗さんがため息をついて、怒ったような悲しいような顔をした。
「彼女いたんだ?
…って、いや、こういうプライベート気にするの、ダメか。
はぁ…ごめん。俺、ちっせぇな…」
小栗さんは、頭をかきながら下を向いた。
「いえっ!あの、彼女じゃなくて…その…」
「じゃ…彼氏?」
「それは絶っっ体に無いです!!」
「まー、いいよ。女は別だもんね」
小栗さんが、俺の上から移動してベッドに腰掛けた。
テーブルの上のビールを取って、煽る。
違う!違う!
そんなんじゃないよ!
俺は必死になって腕にすがりついた。
「ち、違う…んです。女なんて呼んでないし…その…」
「…いや、いいよ。こっちこそ、変なこと気にしてごめん」
そう言われたのが、何か突き放された様な、身体も心も離れて行ってしまう様な気がして、胸が苦しくなった。
ここはもう、腹を括るしかない。
「自分で!……自分に、使ったんです!」
「?」
情けない顔を見られたくなくて、顔を小栗さんの背中にくっ付けた。
勘違いされるくらいなら、ちゃんと言わなきゃ。
「自分に。…その……実は、小栗さんと繋がりたくて……穴を…後ろの穴を、ほぐす練習してたんです。……コンドームは、昨日その練習に…バイブに…使って……その……自分に入れようとして…」
小栗さんが、俺の顔を覗くように身体をこっちに向けたのが分かった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
61 / 559