アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
新年会 …1
-
週末、会社の新年会が開催された。
うちは社員数が100名近くの会社で、こういう会社イベントの時は、イベントホールや飲み屋を貸し切って開催される。
今回は会社の入っているビルの貸し会議室にケータリングを頼んでいて、バイキング方式の新年会だった。
会の半分は、社長を始め上の人に挨拶したり、上司のお酌をして終わる。
残りの半分は、同期で同じ部署の松尾と、端から食べ物を取って、食べ比べをしたりして過ごした。
新年会もそろそろお開きかな?と思っていたところで、松尾が俺に瓶ビールを進めながら、変な事を言い出した。
「佐藤さー、最近、彼女出来たん?」
「えっ?なんで?」
「あー…、えっと〜そうそう、織田さんが、最近佐藤の様子がおかしいって言うからさ」
織田さんって言うのは、先週俺に「彼女出来たわけ?」って絡んできた先輩だ。
「へえー…なんでだろうね?彼女なんて出来てないけど?」
「ふーん。そっか!ならいいんだけど」
「?なんだそれ」
何が、ならいいんだけど、なんだろう。
でも…確かに最近の俺、おかしいって言われても否定出来ない。
だって、小栗さんと、あんな事あって…すげー満たされてると言うか、潤ってると言うか…
変に機嫌が良いような気がする。
周りから見たら、浮かれて見えるのかも。
あー、俺も小栗さんみたいに雰囲気をコントロール出来るようになりたいな。
今度、太極拳を教えてもらおうかな。
えへへ
「佐藤、何ニヤケてんの?」
松尾が怪訝な顔でこっちを見た。
「な、なんでもない」
ヤバイヤバイ
松尾が何か聞きたそうにしてたけど、ちょうど締めの挨拶が始まって二人の会話はそこで終了となった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
69 / 559