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朝になりました
-
……
……ん
唇に温かい感触。
…んっ、ん
なーーに?
気持ち良いなー
離れていくそれを今度は追いかける。
するとそれまで優しく触れていた物が、突然熱を帯びて来た。
「んんっ…」
なんだろうと、ゆっくり目を開けると…
あっ…
飛び込んで来たのは、小栗さんのどアップ。
俺、…キス、されてる?
うん。キスだ。そーだ。
俺はまぶたの重みに耐えられず、再度目を閉じた。
気持ち良い…なぁ…
「んっ…ぅうん」
小栗さぁん…
……
「ゃ!ああんっ!」
突然、下半身にゾクリと快感が走って、ビックリして目を開けた。
「起きた?おはよ」
「…あ、おはようござっ…ああん!…やっ!」
パンツの上から、小栗さんが俺のを撫でている。
朝の…生理的に立ち上がっているであろうそれを…
思わず、手でグイッと小栗さんを遠ざける。
「んもう!…やっ!」
小栗さんは、クスクスと笑いながら、俺を抱きしめた。
「寝ぼけた佐藤君、すごく良いね。…可愛い」
「!!」
可愛いと、言われてキュウンとした。
小栗さんにそう言われるのは何故だかとても嬉しい。
「もー…変な起こし方しないでください」
「ん、ごめん。一人で起きて、寂しかったから。つい」
つい、って!何だよそれ〜
俺が頬を膨らませて小栗さんを睨むと
「それ怒った顔?逆効果だよ?」
そう言って、俺の腰を引き寄せた。
「!!」
俺の下腹部に、硬い…何かが押し付けられた。
それが何か気付いたら、急に恥ずかしくなった。
「んっ!やっ!」
「んー?本当に嫌〜?」
その時、どこからか「ピリリリ」と言う電子音が聞こえた。
小栗さんはそれを無視して、俺にキスをする。
「んっ」
電子音は鳴り止んで、数秒して、また鳴りだした。
これ、電話じゃないのかな?
「ん、小栗さんっ…でん、わ?」
俺がそう言うと、小栗さんが名残惜しそうに「チュ」っと音を立てて唇を離した。
ベッドを降りて、昨夜投げ捨てたビジネスバッグの中からスマホを取り出した。
画面を見て、眉間にシワを寄せる。
「はい」と、電話に出ながら、リビングの方に行ってしまった。
何だろ…
起き上がって様子を伺う。
電話の内容まで分からないけど、小栗さんが驚いたような声を出してから、何度か相槌を打っていた。
「佐藤君、ごめん…今日、会社の用事で俺の車を出さなきゃならないんだった…。すっかり忘れてた…」
と、寝室に戻って来て謝った。
どうやら、今日、九州に戻る加藤さんに、ハンドキャリーで運んでもらう機材があるらしく、それを空港まで小栗さんが届けるという事だった。
「本当にごめん。もっとゆっくりしたかったのに…」
小栗さんが、しゅんとして俺の隣に腰掛けた。
「いえ、いいですよ。気にしないでください」
仕事なら仕方ない。
もともと、約束して今日ここにいるわけじゃないし。
俺の方がイレギュラーだもん。
小栗さんが俺の顔を覗き込む。
「あのさ、、多分、昼過ぎには終わるから…また夕方くらいから会えない?」
まるで、大きな犬みたいに見えてしまった。
甘えられるの、嬉しい!
「もちろん良いですよ」
俺が微笑むと、小栗さんもふわっと微笑んでくれた。
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