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まさかの風邪
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深夜を回ってからバーを出て、皆にカラオケに誘われたけど、明日の小栗さんとの約束が気になって俺は先に帰らせてもらった。
アパートに帰ってから皆からもらったプレゼントをテーブルに広げて、一つ一つ見ていたら…酔っていたせいか、いつの間にか眠ってしまっていた。
朝…
スマホの目覚ましで目が覚めた。
「ゴホッ…」
あれ?喉が痛い…
背中の関節も痛いような…
床で寝ていたせいかな?
だるい体を起こして、シャワーを浴びた。
スッキリするかと思いきや、頭がフラつく…
もしや…と、思って熱を計ると
「あー…38度2分…」
床で寝たせいで、風邪をひいたっぽい。
俺、サイアクーーー…
小栗さんとのデート…行けるかな?
って…多分、無理。
いや、歩けないとかいう訳じゃないけど、元気に歩き回る気力はないし、そんな状態で水族館に行ってもお互い楽しくないだろう。
俺は大きなため息をついて、小栗さんへ電話した。
『おはよう』
「おはよ、ございます」
『どうした?声が辛そうだけど…』
「ごめんなさい…どうやら風邪を引いたみたいで…ゴホッ…今日行けそうにないんです…」
ううっ、せっかくの小栗さんとのデートなのに。
断るのが心苦しい。
『大丈夫か?何か欲しいものある?見舞いに行くよ』
「ダメです!…移したら嫌ですし…寝てればすぐに治りそうな感じですから。ゴホ…お気持ちだけで…」
『そうか?…分かった。行って気を使わせるのもアレだしね。何かあればすぐに連絡しろよ?』
「はい。ありがと、ございます。…今日は本当にごめんなさい」
『それはいいよ。水族館なんていつでも行けるんだから。無理せず、ゆっくり休んで』
「はい…」
電話を切った後、何か急に寂しくなって来た。
やっぱり、お見舞いに来てもらえば良かったかな…
でも、小栗さん忙しそうだから、風邪を移したら悪いし。
俺も明日から仕事が忙しくなるし、とりあえず寝りゃ治る!
そう思って、布団に潜り込んだ。
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